“國土(こくど)” の例文
新字:国土
見性(けんしやう)した日(ひ)に、嬉(うれ)しさの餘(あま)り、裏(うら)の山(やま)へ馳(か)け上(あが)つて、草木(さうもく)國土(こくど)悉皆(しつかい)成佛(じやうぶつ)と大(おほ)きな聲(こゑ)を出(だ)して叫(さけ)んだ。さうして遂(つひ)に頭(あたま)を剃(そ)つてしまつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
以上(いじやう)略述(りやくじゆつ)した如(ごと)く、日本家屋(にほんかをく)が木造(もくざう)を以(もつ)て出發(しゆつぱつ)し、木造(もくざう)を以(もつ)て發達(はつたつ)したのは、國土(こくど)に特産(とくさん)する豊富(ほうふ)なる木材(もくざい)のためであつて、地震(ぢしん)の爲(ため)ではない。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
なほ國土(こくど)の保安(ほあん)のために森林(しんりん)の一部(いちぶ)を『保安林(ほあんりん)』といふものにして、永久(えいきゆう)に伐(き)らないで置(お)くようにもなつたのです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
小兒(せうに)丈(だ)けはどうか日本帝國(につぽんていこく)の干城(まもり)となる有爲(りつぱ)な海軍々人(かいぐん/″\じん)にして見(み)たい、夫(それ)につけても、日本人(にほんじん)の子(こ)は日本(にほん)の國土(こくど)で教育(けういく)しなければ從(したがつ)て愛國心(あいこくしん)も薄(うす)くなるとは私(わたくし)の深(ふか)く感(かん)ずる所(ところ)で
歴史(れきし)で見(み)ても最初(さいしよ)から出(で)て來(く)る伏羲氏(ふくぎし)が蛇身(じやしん)人首(じんしゆ)であつて、神農氏(しんのうし)が人身(じんしん)牛首(ぎうしゆ)である。恁(こ)ういふ風(ふう)に支那人(しなじん)は太古(たいこ)から化物(ばけもの)を想像(さうざう)する力(ちから)が非常(ひぜう)に強(つよ)かつた。是皆(これみな)國土(こくど)の關係(くわんけい)による事(こと)と思(おも)はれる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)