よき)” の例文
これよりはげしきことばをこそもちゐめ、汝等の貪りは世界にわざはひよきを踏みしきもとれるを擧ぐ 一〇三—一〇五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
くらふの勢ひありとか寶澤は心中に偖々さて/\ばゝめがよき貨物しろものを持て居ることよ此二品を手に入て我こそ天下の落胤らくいん名乘なのつて出なば分地でもぐらゐ萬一もし極運きやくうんかなふ時はとやつと當年十一のこゝ惡念あくねん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
潤すに止まらず人をしてしらず/\の間によきに導き逢ふ所觸るゝところ皆な徳にうるほはざるなし學問もまた斯の如し今日こんにち一事を知り明日みやうにちまた一事を知る集りて大知識大學者とはなるなり現に今ま此の水を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
たくはへしが後には江戸えどへも見世みせを出さんととほ油町あぶらちやう間口まぐち十間奧行おくゆき新道迄しんだうまで二十間餘の地をかひ土藏どざうもあり立派りつぱなる大身代おほしんだいとなり番頭ばんとう若い者都合つがふ廿餘人に及びけることひとへに井筒屋茂兵衞が多分のよき得意とくい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然程さるほどに喜八は妻のお梅を奉公にいだ取替とりかへとして金二兩り内一兩二分は支度したくつかひ殘り二分をもちて同町の質屋源右衞門方しちやげんゑもんかたへ行き當夏たうなつ入置いれおきし夜具蒲團を請出うけいだしけるに此質屋此邊このへんにてのよき身代しんだいゆゑ多く下質したしち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)