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吩咐
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いひつけ
ふりがな文庫
“
吩咐
(
いひつけ
)” の例文
足し
出
(
いで
)
つゝ手をば
洗
(
すゝが
)
んと見れば
雪隱
(
せついん
)
の角の柱に五合樽の
片手
(
かたて
)
を
斷
(
き
)
り引掛あれど中には水なし困じて
側
(
そば
)
に待ゐたる和吉に
吩咐
(
いひつけ
)
井戸の水を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
騷々
(
さう/″\
)
し過ぎます、グレイス。」とフェアファックス夫人は云つた。「
吩咐
(
いひつけ
)
を守るんですよ。」グレイスは、
默
(
だま
)
つてお辭儀して、這入つていつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
それからお定は
吩咐
(
いひつけ
)
に隨つて、
焜爐
(
こんろ
)
に炭を入れて、石油を注いで火をおこしたり、縁側の雨戸を繰つたりしたが
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
あのね、あちらへ行つたらば、花に来てといひかけて。あ好いよ、私が行つて
吩咐
(
いひつけ
)
ましよう、貴夫人振るも、
可笑
(
おかし
)
なもの、ねえあなた少しお待ちあそばしてと。
移民学園
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
ただ
吩咐
(
いひつけ
)
ばかり
聞
(
き
)
いて
居
(
ゐ
)
るので
自分
(
じぶん
)
の
機轉
(
きてん
)
といふものが一
向
(
かう
)
なかつたりするので
酷
(
ひど
)
く
齒痒
(
はがゆ
)
く
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
待
(
ま
)
たせて
置
(
お
)
きても
宜
(
よ
)
かりしを
供待
(
ともまち
)
ちの
雜沓
(
ざつたふ
)
遠慮
(
ゑんりよ
)
して
時間
(
じかん
)
早
(
はや
)
めに
吩咐
(
いひつけ
)
て
還
(
かへ
)
せしもの
何
(
なん
)
としての
相違
(
さうゐ
)
ぞやよもや
忘
(
わす
)
れて
來
(
こ
)
ぬにはあらじ
家
(
うち
)
にても
其通
(
そのとほ
)
り
何時
(
いつ
)
まで
迎
(
むか
)
ひ
出
(
だ
)
さずには
置
(
お
)
かれまじ
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
碌
(
ろく
)
でなしの
和郎
(
わろ
)
めが!……(ロミオに對ひて)もし/\、
貴下
(
こなた
)
さまえ、
最前
(
さいぜん
)
も
申
(
まう
)
しましたが、
妾
(
わし
)
の
姫
(
ひい
)
さまが、
貴下
(
こなた
)
を
搜
(
さが
)
して
來
(
こ
)
いとの
吩咐
(
いひつけ
)
でな、
其
(
その
)
仔細
(
わけ
)
は
後
(
あと
)
にして、
先
(
ま
)
づ
言
(
い
)
うて
置
(
お
)
くことがござります
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
それからお定は
吩咐
(
いひつけ
)
に随つて、
焜炉
(
こんろ
)
に炭を入れて、石油を注いで火をおこしたり、縁側の雨戸を繰つたりしたが
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
迎
(
むかへ
)
申しても
祝盃
(
さかづき
)
さへも致さぬうち
後家
(
ごけ
)
と
爲
(
なす
)
のが
最惜
(
いとほし
)
ければ此度の縁はなきものと思し
絶念下
(
あきらめくだ
)
さるやと申して參れと長左衞門が
吩咐
(
いひつけ
)
に依て
態々
(
わざ/\
)
參りましたるが
實
(
まこと
)
にお氣の毒の次第にてと
言
(
いひ
)
たる
儘
(
まゝ
)
に
戸外
(
おもて
)
へ
飛出
(
とびだ
)
し
跡
(
あと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
受出し近所の
竹輿屋
(
かごや
)
へ
吩咐
(
いひつけ
)
て醫師
陸尺
(
ろくしやく
)
。
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
吩
漢検1級
部首:⼝
7画
咐
漢検1級
部首:⼝
8画
“吩”で始まる語句
吩附
吩付
吩