仲善なかよ)” の例文
ビスマルクが或時仲善なかよしの友達と連立つて猟に出た事があつた。すると、うしたはづみか友達は足を踏み滑らして沼地ぬまぢはまつた。
お延と仲善なかよく暮す事は、夫人に対する義務の一端だと思い込んだ。喧嘩けんかさえしなければ、自分の未来に間違はあるまいという鑑定さえ下した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この人も前の両氏と仲善なかよしで一緒に私の宅へ遊びに来て、互いに物を拵える職業でありますから、話も合って研究しあうという風でありました。
この九華がクラスの中でも殊に眉山と大の仲善なかよしであって、学校の往復は本より何処どこにでも二人は一緒に連立つれだっていた。
そとにでても、此處こゝで一つのさやなかで、かうしておたがひにおほきくなつたことをわすれないで、仲善なかよくしませうね」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
が、多分先生に説諭せつゆを願った手紙だろうと途々みちみち私は思った。が、何と考えても私は、それほどわるいことをしたとは思えなかった。修身の本には友達と仲善なかよくしろと書いてある。
たまたま机を並び合ったというので、二人の少年はすぐ仲善なかよしになってしまった。
火葬国風景 (新字新仮名) / 海野十三(著)
二人で仲善なかよく、君はあの人をたすけるつもりで遣ってほしいのだ、昔、この庭を作った男が鉄屑を拾って歩いていると聞くと、この仕事を出して、ほっとさせてやりたいのだと彼はいった。
生涯の垣根 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
まあてえついて謝罪あやまらせんのなんだのつちことでなく、かぎりとして仲善なかよくやつてもれえてえんだがどうしたもんだんべね、はらあたせんなこらりいかもんねえが、親子おやこつてゝ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
で、二人は、相変わらず仲善なかよしだ。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
仲善なかよしのぞうくまとは、をりふし、こんなかなしいはなしをしてはおたがひの不幸ふしあはせなげきました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
ある夏の夕方、仲善なかよしの朋輩の一人が、荒縄の水につかつたのを
うまうま仲善なかよく、はなをならべて路傍みちばたくさみながら、二人ふたり半死半生はんしはんしやう各自てんで荷馬車にばしやひあがり、なほ毒舌どくぐちきあつて、西にしひがしへわかれるまで、こんなはなしをしてゐました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)