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介在
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かいざい
ふりがな文庫
“
介在
(
かいざい
)” の例文
其
(
そ
)
れ
等
(
ら
)
の
夫婦
(
ふうふ
)
の
間
(
あひだ
)
に
生
(
うま
)
れた
者
(
もの
)
も
幾人
(
いくにん
)
か
彼等
(
かれら
)
の
間
(
あひだ
)
に
介在
(
かいざい
)
して
居
(
ゐ
)
た。
有繋
(
さすが
)
に
其
(
そ
)
の
幾人
(
いくにん
)
は
自分
(
じぶん
)
の
父母
(
ふぼ
)
が
喚
(
よ
)
ばれるので
苦
(
にが
)
い
笑
(
わらひ
)
を
噛
(
か
)
んで
控
(
ひか
)
へて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
慈悲
(
じひ
)
も
情
(
なさけ
)
もないのだ。それは文字通り、時計の針の正確さで、そこに
介在
(
かいざい
)
する人間の首などを無視して、秒一秒下へ下へと下って来るのだ。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
下は
獣類
(
じゅうるい
)
のあいだに
介在
(
かいざい
)
するものであるから、両者の性質を
兼備
(
けんび
)
し、自分の
勝手
(
かって
)
で
都合
(
つごう
)
よきほうに
較
(
くら
)
べ、ある時はみずから
尊者
(
そんじゃ
)
の敬称を
甘
(
あま
)
んじて受け
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
それは、和睦問題に、彼が
介在
(
かいざい
)
したことだった。主戦論の味方からは、忽ち“
親敵
(
しんてき
)
人物”と極印をおされた。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「でろでろ
祭文
(
さいもん
)
」や「居合抜き」「どっこいどっこい」の
賭博
(
かけもの
)
屋から「銅の小判」というような、いかもの屋までも並んでいる。そういう間に
介在
(
かいざい
)
して、飲食店ができている。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
欧州にて
和蘭
(
オランダ
)
、
白耳義
(
ベルギー
)
のごとき小国が、仏独の間に
介在
(
かいざい
)
して小政府を維持するよりも、大国に
合併
(
がっぺい
)
するこそ
安楽
(
あんらく
)
なるべけれども、なおその独立を
張
(
はり
)
て動かざるは小国の瘠我慢にして
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
そのようなものはいっさい
介在
(
かいざい
)
しない。ただ一つの愛のみじゃ。さればいずれか一方がうせたときにはとりのこされた者は、ひたすらなる悲しみにとざされ、ついにはそのため
己
(
おのれ
)
もまた身を
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
一
日
(
にち
)
さうして
止
(
と
)
め
處
(
ど
)
もなく
駈
(
か
)
つて
行
(
ゆ
)
く
巨人
(
きよじん
)
の
爪先
(
つまさき
)
には
此
(
こ
)
の
平坦
(
へいたん
)
な
田
(
た
)
や
畑
(
はた
)
や
山林
(
さんりん
)
の
間
(
あひだ
)
に
介在
(
かいざい
)
して
居
(
ゐ
)
る
各
(
かく
)
村落
(
そんらく
)
の
茅屋
(
あばらや
)
は
悉
(
こと/″\
)
く
落葉
(
おちば
)
を
擡
(
もた
)
げて
出
(
で
)
た
茸
(
きのこ
)
のやうな
小
(
ちひ
)
さな
悲慘
(
みじめ
)
な
物
(
もの
)
でなければならなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“介在”の意味
《名詞》
介 在(かいざい)
二つの物の間に挟まって存在すること。中間にあること。
仲介する。
(出典:Wiktionary)
介
常用漢字
中学
部首:⼈
4画
在
常用漢字
小5
部首:⼟
6画
“介”で始まる語句
介
介抱
介添
介錯
介意
介殻
介錯人
介添役
介添人
介冑