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了解
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りょうかい
ふりがな文庫
“
了解
(
りょうかい
)” の例文
ご主人がインド人みたいなこわい顔のお客さんを引張ってこられて、そのひとが、あれからずっと同居している——と、
了解
(
りょうかい
)
していた。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
単に
眼
(
め
)
を見合すだけで、一切の意味が
了解
(
りょうかい
)
される
恋人
(
こいびと
)
同士の間には、普通の意味での言葉や会話は、全く必要がないのである。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
ここに立ったふたりのようすから
察
(
さっ
)
すると、いつか伊那丸もかれを
了解
(
りょうかい
)
しているし、龍太郎も主君のごとく
敬
(
うやま
)
っているようだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
良心の
苛責
(
かしゃく
)
になやまされるわけだが、何十分の一ぐらいの責任しかないのだから、あまり
恨
(
うら
)
むな怒るなと
了解
(
りょうかい
)
を求めている。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
その乏しい余裕を
割
(
さ
)
いて一般の人間を広く
了解
(
りょうかい
)
しまたこれに同情し得る程度に互の
温味
(
あたたかみ
)
を
醸
(
かも
)
す法を講じなければならない。
道楽と職業
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
わたしたちがおたがいに
了解
(
りょうかい
)
しい合うために、わたしはそのうえにいろいろ問いを重ねていった。かの女はうなずいたり、首をふったりして答えた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
また
了解
(
りょうかい
)
のもとにここの門をはいって来た人なら、どんな人でも家族同様の気持ちでお迎えすることになっています。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
彼
(
かれ
)
の
書見
(
しょけん
)
は、イワン、デミトリチのように
神経的
(
しんけいてき
)
に、
迅速
(
じんそく
)
に
読
(
よ
)
むのではなく、
徐
(
しずか
)
に
眼
(
め
)
を
通
(
とお
)
して、
気
(
き
)
に
入
(
い
)
った
所
(
ところ
)
、
了解
(
りょうかい
)
し
得
(
え
)
ぬ
所
(
ところ
)
は、
留
(
とどま
)
り
留
(
とどま
)
りしながら
読
(
よ
)
んで
行
(
ゆ
)
く。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
しかし、その事はけっしてその婦人がよく日本を
了解
(
りょうかい
)
していたという証拠にはならぬではなかろうか。
弓町より
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
了解
(
りょうかい
)
しているはずのことをことごとしくいいだすのも
業腹
(
ごうはら
)
だったし、それに、食べようと思えばいつでも食べられるものを、眼のまえに見ながら、いつでも食べられるだけに
元禄十三年
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
人目でかれはなにもかも
了解
(
りょうかい
)
した。かれははしご
段
(
だん
)
を上がりながらさけび声を聞いたので、すぐリカルドのそばにかけ
寄
(
よ
)
って、むちを手からうばった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
これでみると、戸倉老人と小竹との間にはひそかなる
了解
(
りょうかい
)
があることが明らかだった。小竹がしばられたのも、二人
合意
(
ごうい
)
の上のことであるにちがいない。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
宿老宿老と結び、みだりに御遺族のお
一方
(
ひとかた
)
を
擁
(
よう
)
し、党を組み、遺臣を
誘説
(
ゆうぜい
)
し、求めて世上の不安を
醸成
(
じょうせい
)
しつつあるなど、そもそも、その理由の
了解
(
りょうかい
)
に苦しむものである
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こう
云
(
い
)
う
学説
(
がくせつ
)
は、ただ
種々
(
しゅじゅ
)
の
学説
(
がくせつ
)
を
集
(
あつ
)
めて
研究
(
けんきゅう
)
したり、
比較
(
ひかく
)
したりして、これを
自分
(
じぶん
)
の
生涯
(
しょうがい
)
の
目的
(
もくてき
)
としている、
極
(
きわ
)
めて
少数
(
しょうすう
)
の
人
(
ひと
)
ばかりに
行
(
おこな
)
われて、
他
(
た
)
の
多数
(
たすう
)
の
者
(
もの
)
はそれを
了解
(
りょうかい
)
しなかったのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
この点をまず君に
了解
(
りょうかい
)
してもらいたいと思う。——
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
副園長の西郷にも
了解
(
りょうかい
)
を求めたが、彼も今夜はタンクが開くまで、爬虫館に停っていようと云った。
爬虫館事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
わたしたちはおたがいに
了解
(
りょうかい
)
し合った。わたしはゆめの中をたどっているような気がしていると、ドアが開いて、わたしたちは
勢
(
いきお
)
いよく火の
燃
(
も
)
えている
部屋
(
へや
)
にはいった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
官兵衛はいちど立ち帰って、秀吉の
了解
(
りょうかい
)
を得、自身、鞆の津へ出向いた。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
みんなはあの小さいリーズにわたしの死んだことを
了解
(
りょうかい
)
させることができるであろうか。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「学問のための貴重な標本なりということを、政府の役人どもは
了解
(
りょうかい
)
しないのですか」
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「なんだか、
薬壜
(
くすりびん
)
のようだネ」
万事
(
ばんじ
)
を
了解
(
りょうかい
)
したらしい様子の帆村が、
低声
(
こごえ
)
で云った。
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その仮定さえ証明できれば、検事も
了解
(
りょうかい
)
すると見てとったからである。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“了解”の解説
了解(りょうかい、独:Verstehen、英:Understanding)とは、歴史や文化形象に向かう自己を自己限定する行為を指す哲学概念であり、ディルタイによって導入された。
(出典:Wikipedia)
了
常用漢字
中学
部首:⼅
2画
解
常用漢字
小5
部首:⾓
13画
“了”で始まる語句
了
了簡
了見
了現
了簡方
了然
了阿
了知
了哲
了庵