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丸顔
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まるがお
少なくも記録に
拠所がなく、顔などは
面長であったか、
丸顔か、また肥えていたか、
痩せていたか、そういうことが一切分らんのでした。
なにか
仕事があって、
一人おくれたのか、
普通の
娘さんのようなふうをした
丸顔の
少女が、
横の
入り
口から、
出たのでありました。
正吉は、その
少女を
呼び
止めた。
打見る
所、
年齢は
二十歳余り、
顔は
丸顔の
方で、
緻致はさしてよいとも
言われませぬが、
何所となく
品位が
備わり、
雪なす
富士額にくっきりと
黛が
描かれて
居ります。
火はときどき思いだしたように、パチパチと
燃えてはすぐ
消えてしまう。
朽ち
葉のくさみを持った
煙はいよいよ立ち
迷うのである。源四郎は二十二、三の
色黒い
丸顔な男だ。
脊が
低くて、
丸顔でした。
白い
仕事服を
着て、お
客の
頭を
刈っていましたが、それが
終わったとみえて、
二人の
遊んでいるへやへ
塩せんべいの
盆と、お
茶のはいった
土びんと
持ってきて
それにその
表情、
物ごしがいかにも
不思議……
先方は
丸顔、
私は
細面、
先方は
小柄、
私は
大柄、
外形はさまで
共通の
個所がないにも
係らず、
何所とも
知れず
二人の
間に
大変似たところがあるのです。