“ほうとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
放蕩76.1%
朋党7.1%
法燈4.4%
龐統3.5%
宝塔1.8%
宝刀0.9%
庖刀0.9%
方棟0.9%
方等0.9%
法灯0.9%
砲塔0.9%
芳塘0.9%
蓬頭0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
投げて死ぬ者、自暴自棄、やけくそになって放蕩(ほうとう)に耽(ふけ)る者、夫婦離別、親子わかれ、実に悲惨な出来事が数えきれぬほどあった
半之助祝言 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
朋党(ほうとう)を結び団隊を作って、権力や金力のために盲動(もうどう)しないという事なのです。それだからその裏面には人に知られない淋(さび)しさも潜んでいるのです。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
けれど、年々その忌日には、恵林寺(えりんじ)をはじめ諸山の法燈(ほうとう)は秘林の奥にゆらいで、万部経を誦(よ)みあげていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かの水鏡先生が、孔明と並び称して——伏龍(ふくりゅう)、鳳雛(ほうすう)といった——その鳳雛とは、襄陽(じょうよう)の龐統(ほうとう)のことだが、その龐統も見えている。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「近頃掘り出したンどす。宝塔(ほうとう)たら云うてナ、あんたはん」
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
申したか! ウッフフ、とうとう伝家(でんか)の宝刀(ほうとう)を抜きおったな! 今に五万石を小出しにするであろうと待っていたのじゃ。
草ぼうきもあれば杓子(しゃくし)もある。下駄(げた)もあれば庖刀(ほうとう)もある。
水の三日 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
長安に、方棟(ほうとう)という男があった。非常な才子だといわれていたが、かるはずみで礼儀などは念頭におかなかった。路で歩いている女でも見かけると、きっと軽薄にその後をつけて往くのであった。
瞳人語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
屏風巌をめぐりて般若(はんにゃ)方等(ほうとう)二つの滝の見ゆる処に出ず。谷を隔てて稍(やや)遠く見たるなかなかに趣深く覚ゆ。ここより五十ばかりの人道づれとなりて行く。草履をはき下駄を手に提げたり。
滝見の旅 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
宋朝(そうちょう)初期のころには、紫雲(しうん)の薫香(くんこう)、精舎(しょうじゃ)の鐘、とまれまだ人界の礼拝(らいはい)の上に燦(かがや)いていた名刹(めいさつ)瓦罐寺(がかんじ)も、雨露(うろ)百余年、いまは政廟(せいびょう)のみだれとともに法灯(ほうとう)もまた到るところ滅(ほろ)びんとするものか
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると十二吋(インチ)の砲塔(ほうとう)の前に綺麗(きれい)に顔を剃(そ)った甲板士官(かんぱんしかん)が一人(ひとり)両手を後(うし)ろに組んだまま、ぶらぶら甲板を歩いていた。そのまた前には下士(かし)が一人(ひとり)頬骨(ほおぼね)の高い顔を半ば俯向(うつむ)け、砲塔を後ろに直立していた。
三つの窓 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
柳さくらをこきまぜて、都は花のやよい空、錦繍(きんしゅう)を布(し)き、らんまん馥郁(ふくいく)として莽蒼(ぼうそう)四野も香国(こうこく)芳塘(ほうとう)ならずというところなし。燕子(えんし)風にひるがえり蜂蝶(ほうちょう)花に粘(ねん)す。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
背と腰には木葉を綴(つづ)りたるものを纏(まと)ひたり。横の方を振向(ふりむ)きたる面構(つらがま)へは、色黒く眼円く鼻ひしげ蓬頭(ほうとう)にして鬚(ひげ)延びたり。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)