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てんぐわい
『いや/\、
私は
却て、
天外※里の
此樣な
島から、
何時までも、
君等に
故郷の
空を
望ませる
事を
情なく
感ずるのです。』と
嘆息しつゝ
ロミオ なに、
無事で、
勝誇って? マーキューシオーが
殺されたのに!
此上は
禮儀も
寛大も
天外に
抛った。
盡して
待遇けるにぞ吉之助は
斯る遊びの初めて
成ば
魂魄は
天外に
飛只現の如くに
浮れ是よりして雨の夜雪の日の
厭ひなく
通ひしかば初瀬留も
憎からず思ひ吉之助ならではと今は
互に
深く
云交し一
日逢ねば千秋の思ひを
天外萬里の
異邦では、
初對面の
人でも、
同じ
山河の
生れと
聞けば
懷かしきに、まして
昔馴染の
其人が、
現在此地にありと
聞いては
矢も
楯も
堪らない、
私は
直ぐと
身仕度を
整へて
旅亭を
出た。