“がくし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
學士35.7%
楽師21.4%
学資14.3%
学士14.3%
學資7.1%
樂師7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
學士がくし昨夜さくや礫川こいしかはなるそのやしきで、たしか寢床ねどこはひつたことをつて、あとはあたかゆめのやう。いまうつゝともおぼえず。
三尺角拾遺:(木精) (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
三人の楽師がくしが狭いので壁の上方の差出しの窪みに追い上げられ、そこにおさまって必死になって景気をそえて居た。其の窮屈そうな様子は燕の巣へ人間を入れたようだった。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ところで、いまのはなしで、おまえには、どうしても学資がくし勉強べんきょうするためのおかね
ある時はわが大学に在りしことを聞知ききしりてか、学士がくし博士はかせなどいう人々三文さんもんあたいなしということしたりがおべんじぬ。さすがにことわりなきにもあらねど、これにてわれをきづつけんとおもうはそもまよいならずや。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ついぞ學資がくし問題もんだいあたまおもうかべたことがなかつたため、叔母をば宣告せんこくけたときは、茫然ぼんやりして兎角とかく挨拶あいさつさへ出來できなかつたのだとふ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
小六ころくところによると、二三日前にちまへかれ上總かづさからかへつたばんかれ學資がくし此暮このくれかぎどくながらしてれないと叔母をばからまをわたされたのださうである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これがかの夕日ゆうひもり名高なだかく、としわか閨秀をんな樂師がくしのなれのはてであらうとは!
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)