“かんかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
間隔38.9%
感覚15.3%
扞格13.9%
看客8.3%
感覺6.9%
棺槨6.9%
扞挌2.8%
観客2.8%
簡覈1.4%
陥隔1.4%
韓玨1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けて必要なのは西班牙スペイン舞妓まいこのボエールのような斑黒点はんこくてんがコケティッシュな間隔かんかくで振り撒かれなければならなかった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
天の空間は私の感覚かんかくのすぐとなりにるらしい。みちをあるいて黄金いろの雲母うんものかけらがだんだんたくさん出て来ればだんだん花崗岩かこうがんに近づいたなと思うのだ。
インドラの網 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
元来思想上相容れなかったので思想上の扞格かんかくが感情上の乖離となって、一時は交際が殆んど途絶とだえていた。
かれら、お沢を押取おっとり込めて、そのなせる事、神職のげんの如し。両手をとりしばり、腰を押して、正面に、看客かんかくにその姿を露呈す。——
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たん一箇所いつかしよ觀測かんそくのみによつて震原しんげん位置いち推定すいていせられるのであるが、しかしながら身體しんたい感覺かんかくのみにてはかような結果けつかることは困難こんなんである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
儒員某ソノ能ヲねたム者アリ。悪言日ニ日ニ至ル。時ニ丹丘老師病メリ。先生すなわちコレヲ省スルニ託シ避ケテ京ニク。実ニ天明てんめい丙午へいご(?)夏四月ナリ。老師卒ス。貧ニシテ棺槨かんかくノ資ナシ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これは確に、彼の如き正直者の身にとつて、自らやましい心もちだつたのに違ひない。それ以来去来は何をするのにも、この満足と悔恨との扞挌かんかくから、自然と或程度の掣肘せいちうを感じ出した。
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
不思議な光景ようすは、美しき女が、針のさきで怪しき魔を操る、舞台における、神秘なる場面にも見えた。茶店の娘とその父は、感に堪えた観客かんかくのごとく、呼吸いきを殺して固唾かたずを飲んだ。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
呉の元年よりここに至るまで、日を積むこと久しく、慮を致すことくわしくして、一代の法始めて定まり、朱氏しゅしの世を終るまで、獄を決し刑を擬するの準拠となりしかば、後人をして唐にくらぶれば簡覈かんかく
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あるいはその道筋と諸所に陥隔かんかくを設けて露兵を陥殺かんさつするという策も随分取り得られないとも限らない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
韓玨かんかくは山口覚大夫、号凹巷あふこうで、著者校者並に伊勢の人である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)