たつ)” の例文
といふのが、幻花子げんくわしが、小魔石斧せうませきふや、完全くわんぜんちか土器どきなどをしたので、余等よら發掘熱はつくつねつがそろ/\高度かうどたつしかけたからである。
かういふ大規模おほきぼ噴火ふんか最高調さいこうちようたつするのは數日すうじつあるひ一週間内いつしゆうかんないにあるので、その噴火勢力ふんかせいりよくとみに減退げんたいしてくのが通常つうじようである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
その輕氣球けいきゝゆう飛揚ひやうして、だれか一二めい印度インドのコロンボ其他そのた大陸地方たいりくちほう都邑とゆうたつし、其處そこで、電光艇でんくわうていえうする十二しゆ藥液やくえき買整かひとゝの
さらに聞き入ず否々和主達おまへたちが殺したりと云には非ず御知らせ有しは少しの災難さいなん手續てつゞきなればやむを得ず夫ともたつて止まるをいなとならばなは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つうたつとでも言いましょうか、江戸始まって以来の奇才と評判される多忙多端たたんの源内先生が、明和七年正月十六日の朝ぼらけ
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
其後そのご雲飛うんぴ壮健さうけんにして八十九歳にたつした。我が死期しききたれりと自分で葬儀さうぎ仕度したくなどをとゝの遺言ゆゐごんして石をくわんおさむることをめいじた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「この本だと、今丸善の内田さんからも借覧を申込まれては居るが、さういふたつての御希望なら、お譲りしてもいゝんだが……」
同時どうじに、一藝いちげいたつした、いや——從兄弟いとこだからグツとわりびく——たづさはるものの意氣いきかんじた。神田兒かんだつこだ。かれ生拔はえぬきの江戸兒えどつこである。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
垂直的すいちよくてき森林帶しんりんたいでいひますとこのたい下部界かぶかいが、暖帶林だんたいりん上部界じようぶかいにあたり、このたい上部界じようぶかい臺灣たいわんでは中央ちゆうおう一萬尺いちまんじやく高山こうざんたつしてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
しかしながら金解禁きんかいきん準備じゆんびとしては在外正貨ざいぐわいせいくわ潤澤じゆんたくたことはその準備じゆんび大半たいはん目的もくてきたつしたとつて差支さしつかへないのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
村民をあつめて文珠菩薩の祭礼さいれいおこなひ、あはせて此一行をも招待せうたいすべし、而して漸次道路を開通がいつうここたつし、世人をして参詣さんけいするを得せしめんと
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
母はんは、苦労ばかりお仕やはっても、いい智恵の浮ばんお人やし、たつやかて、まだ年若やさかい、何の頼りにもならん。
栄蔵の死 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
かように目録もくろくやそれ以外いがい書物しよもつ出版しゆつぱんせられて、研究けんきゆう結果けつか發表はつぴようされるようにならなければ、しん博物館はくぶつかん役目やくめたつせられないのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
輝祖は開国の大功臣たる中山王ちゅうさんおう徐達じょたつの子にして、雄毅ゆうき誠実、父たつの風骨あり。斉眉山せいびざんたたかいおおいに燕兵を破り、前後数戦、つねに良将の名をはずかしめず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
〔譯〕君子は自らこゝろよくし、小人は自らあざむく。君子は自らつとめ、小人は自らつ。上たつと下たつとは、一のの字に落在らくざいす。
如何いかなる事業じげふしたがふとも、體力たいりよくこれともなふて強健きやうけんならずば、ごと活動くわつどうするあたはず、また所期しよきの十一だもたつするあたはざるは、世上せじやうそのれいおほところなり。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
それから家老中泉撰司なかいづみせんしもつて、奉行所詰ぶぎやうしよづめのもの一同に、夜中やちゆういへども、格別に用心するやうにと云ふたつしがあつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そして、たとへば、たとへばと諸賢しよけんのの麻雀振マアジヤンぶり紹介せうかいするつもりだつたが、ちやうどゆるされた枚數まいすうにもたつしたし、あとのたたりもおそろしいので。(せう五・三・三)
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
卯平うへいもとは餘程よほどくるつてた。かれはすつと燐寸マツチつたが落葉おちばたつするまでにはかすかなけぶりてゝえた。燐寸マツチはさうして五六ぽんてられた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
縁附えんづきてよりすで半年はんとしとなるに、なに一つわがかたみつがぬは不都合ふつがふなりと初手しよて云々うん/\の約束にもあらぬものを仲人なかうどなだむれどきかずたつて娘を引戻ひきもどしたる母親有之候これありそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
思想しさう人間にんげん成熟せいじゆくたつして、其思想そのしさう發展はつてんされるときになると、其人間そのにんげん自然しぜん自分じぶんがもうすで輪索わなかゝつてゐるのがれるみちくなつてゐるのをかんじます。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
學問がくもん社會しやくわいるための方便はうべん心得こゝろえてゐたから、社會しやくわいを一退しりぞかなくつてはたつすること出來できない、學者がくしやといふ地位ちゐには、あまおほくの興味きようみつてゐなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
このことがみかどのおみゝたつしましたので、お使つかひをくだされてお見舞みまひがありました。おきな委細いさいをおはなしして
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
もとよりひと約束やくそくおぼえなくしてみさほてやうもなけれど、何處どこともらずみたるおもひは此身このみあるかぎわすがたければ、萬一もしかの教授けうじゆさまたつつまにとおほせのあらば
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
葉書はがきかずが五百まいたつしたとき、とう/\教頭けうとうおくさんがきだしてをつと辭職じしよくすゝめた。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
それは莫迦ばかげておほきなつくりでした、あいちやんはまた左手ひだりてつてきのこの一かけめて、ほとんど二しやくたかさにたつしたまでは、きまりがわるくてそのそばおもつて近寄ちかよれませんでした
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
みづから一の目的もくてきさだめ、万障ばんしやうはいし、終生しうせいてつその目的点もくてきてんたつせんとつとむるが如きは不信仰ふしんこう時代じだい行為こうゐなりき、しゆめいしたがひ、今日こんにち今日こんにちげふす、今日こんにち生涯しやうがいなり
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
是等はじつに水をみ水をむにてきしたるものなり。又水をたくわへ置くに用ゐしならんとおもはるる瓶鉢の類も發見品中に存在そんざいす。今日迄にれたる土器の中にて最も大なる物も直徑一尺五寸にたつせず。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
人麿ひとまろ感情かんじようをうたふのにたつしてゐたひとだ、といふことにしてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ガンコウ地におちんとほつする時そもさんかいづれのところたつせん。
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「経略府に勤務する提轄で、姓は、名はたつ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
づこんなりふれた問答もんだふから、だん/\談話はなしはながさいて東京博覽會とうきようはくらんくわいうはさ眞鶴近海まなづるきんかい魚漁談ぎよれふだんとう退屈たいくつまぬかれ、やつとうらたつした。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
その近眼者ちかめが皆が皆まで博士のやうな「良心」を持合せてゐまいから、たつ近眼ちかめを恥ぢよと言つた所でさう/\恥ぢもすまい。
遣ひ居て下されよと出すを久八はおし返したつ辭退じたいをなしけれども千太郎は種々さま/″\に言ひなし漸々やう/\金子を差置さしおきつゝ我が家へこそは歸りけれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これらの貝塚かひづかひろさは、おほきなのになると一町歩以上いつちようぶいじようのものもあつて、貝殼かひがらのつもつたあつさは數尺以上すうしやくいじようたつしてをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
眼界がんかいたつするかぎ煙波えんぱ渺茫べうぼうたる印度洋インドやうちうに、二人ふたり運命うんめいたくするこの小端艇せうたんていには、く、かひく、たゞなみのまに/\たゞよつてるばかりである。
その學生がくせいころから、閣下かくか學問がくもんはら出來できて、わたしのやうに卑怯ひけふでないから、およぎにたつしてはないけれども、北海ほくかい荒浪あらなみ百噸ひやくとん以下いかおそれない。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
火口かこう上皮じようひ一兩日いちりようじつあひだのぞかれると、噴火現象ふんかげんしようさら高調こうちようしてて、つひ鎔岩ようがん流出りゆうしゆつせしめる程度ていどたつする。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
もしむかしから世俗せぞくとほ安心あんじんとか立命りつめいとかいふ境地きやうちに、坐禪ざぜんちからたつすること出來できるならば、十日とをか二十日はつか役所やくしよやすんでもかまはないからつてたいとおもつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
我國わがくに國債こくさい状態じやうたいると、今日こんにちすでに五十九億圓おくゑんたつして從來じうらい大勢たいせいもつはかれば年々ねん/\巨額きよがく國債こくさいえるのであつて百億圓おくゑんたつするもあまとほからざることである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
おつぎは十八じふはちというても年齡としたつしたといふばかりで、んな場合ばあひたくみつくらふといふ料簡れうけんさへ苟且かりそめにもつてないほどめんおいてはにごりのない可憐かれん少女せうぢよであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
つゐに将来大障碍をのこさしめたり、障碍しやうげとは何ぞ、一行は巍然ぎぜんたる燧岳眼前にあるを以て、そのふもとの尾瀬沼にいたらんには半日にしてれり、今夜其処にたつするをべしとかんがへしに
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
武揚の誣ふ可らざるの情天聽てんちやうたつし、其の死を宥し寵用ちようようせらる、天理なり。
まつたくさすがにといふかんじをおぼ※たが、里見さんはちつとを入れたら百てんぐらゐには今でもなれるやうながする。球突たまつきは二十五さい※てはもううでかたくなつて上たつ々たるものなのだが……。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
なんにんときとしては何萬人なんまんにんかずへられ、お賽錢さいせんだけでもなんゑんといふあがだかで、それにれていままではさびしかつた田舍道ゐなかみちに、のきならべる茶店ちやみせやら賣店ばいてんやら、これも新築しんちく三百餘軒よけんたつしたとは
(ろ)腰より足首にたつする二條の縱線を畫きたるもの。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
ふさげない事になつてにもにもまぬかれぬ弊風へいふうといふのが時世ときよなりけりで今では極点きよくてんたつしたのだかみだけはいはつて奇麗きれいにする年紀としごろの娘がせつせと内職ないしよくの目も合はさぬ時は算筆さんぴつなり裁縫さいほうなり第一は起居たちゐなりに習熟しうじよくすべき時は五十仕上しあげた
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
白眼にらまへ越前只今の申條過言くわごんなり昨日重役ども並に諸役人一同相調あひしらべし御身分將軍の御落胤に相違なしと見極みきは上聞じやうぶんにもたつしたる儀を其方一人是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おほきなものになりますと、ながさが三寸さんずんにもたつするものもありますが、普通ふつう一寸いつすんから一寸五分前後いつすんごぶぜんごのものであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
あゝ、櫻木君さくらぎくんつひその大目的だいもくてきたつしましたらうか。かれ潜心苦慮せんしんくりよせる大軍器だいぐんきつひ首尾しゆびよく竣成しゆんせいしましたらうか。