“年々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねんねん34.3%
ねん/\25.7%
としどし17.1%
とし/″\14.3%
トシヾヽ5.7%
トシドシ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人「それは神の意志ですね。どう云うものとも云われません。年々ねんねん少しずつ違うようですし、またその違うわけもわからないようです。」
不思議な島 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
のこるところは其考案そのこうあん實施じつし如何いかんといふてん歸着きちやくする。しか其實施そのじつし一時いちじ數十萬圓すうじゆうまんえん年々ねん/\十萬圓じゆうまんえん費用ひようにて出來でき程度ていどである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
いざ恵林寺ゑりんじの桜見にといふ人はあるまじ、故郷ふるさとなればこそ年々としどしの夏休みにも、人は箱根伊香保いかほともよふし立つる中を
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
又かれがうみおきたるはらゝごをとればその家断絶だんぜつすといひつたふ。鮏の大なるは三尺四五寸にあまるもあり、これ年々とし/″\あみのがれて長じたるならん。
さうして年々トシヾヽ頻繁に、氏神其外の神々を祭つてゐる。其度毎に、家の語部カタリベ大伴語造カタリヤツコオムナたちを呼んで、之にツカマドコロもない昔代ムカシヨの物語りをさせて、氏人ウヂビトに傾聽を強ひて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
さうして年々トシドシ頻繁に、氏神其外ソノホカの神々を祭つてゐる。其度毎ソノタビゴトに、家の語部カタリベ大伴カタリミヤツコオムナたちを呼んで、コレツカマドコロもない昔代ムカシヨの物語りをさせて、氏人ウヂビトに傾聴をひて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)