“産”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
48.6%
さん13.8%
うま13.8%
うまれ5.2%
うみ5.2%
うむ2.9%
1.9%
でき1.4%
1.4%
1.0%
1.0%
こう0.5%
いだ0.5%
うぶ0.5%
こさ0.5%
なり0.5%
なりはひ0.5%
もの0.5%
イデク0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いい子供こどもまれて、親木おやぎは、それで満足まんぞくして、れていくんですよ。人間にんげんも、かわりはありません。」と、はははいわれたのです。
親木と若木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
(画人呉俊明のち江戸にいでしゆゑ名をなせり)近年相撲すまふ越海こしのうみ鷲ヶ浜わしがはま新潟にひがたさん九紋竜くもんりゆうは高田今町の産、関戸せきのと次第浜しだいはまさん也。
一々算盤珠そろばんだまはじいて、口が一つえればどう、二年って子供が一人うまれればどうなるということまで、出来るだけ詳しく積って見た。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
中にカラブリアうまれの一美人ありて、群客の目をおどろかせり。その美しき黒き瞳はこれに右手めてを借したる丈夫ますらをの面に注げり。是れララと我となり。
ただ急劇に食物を変化させるのは禁物で昨日きのうまで煉餌を与えた者が今日から急に粒餌ばかりをたべさせると当分の内玉子をうみません。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
今この婦人おんな邪慳じゃけんにされては木から落ちた猿同然じゃと、おっかなびっくりで、おずおず控えていたが、いや案ずるよりうむが安い。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何うで盲目縞の筒袖に三尺を脊負つてて來たのだらうから、しぶを買ひに行く時かすりでも取つて吹矢ふきやの一本も當りを取るのが好い運さ
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「どうだ——」と三吉はお雪に、「この酒は、欧羅巴ヨーロッパの南ででき葡萄酒ぶどうしゅだというが——非常に口あたりが好いぜ。女でも飲める。お前も一つ御相伴おしょうばんしないか」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
劉琦りゅうきは、前の妻ちん夫人の腹であり、次男劉琮りゅうそうは、さい夫人のした子である。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれその政いまだ竟へざるほどに、はらませるが、れまさむとしつ。すなはち御腹をいはひたまはむとして、石を取らして、御裳みもの腰に纏かして、筑紫つくしの國に渡りましてぞ、その御子はれましつる。
かりと いまだ聞かず。 (歌謠番號七三)
かれ後にはな佐久夜さくや毘賣、まゐ出て白さく、「はらみて、今こうむ時になりぬ。こは天つ神の御子、ひそかに産みまつるべきにあらず。かれまをす」
魚沼郡の内にて縮をいだす事一様ならず、村によりていだしなにさだめあり。こはおのづからむかしより其しなにのみ熟練じゆくれんしてほかしなうつらざるゆゑ也。其所その品をいだす事左のごとし。
瀑のある澤が何時の間にか、優しく平らになつたかと思ふと、山脚は右に左に應接の暇なく現れて、其の度に流はさゝやかなうぶ聲を擧げ乍ら、小踊りして私の足を洗つた。
黒岩山を探る (旧字旧仮名) / 沼井鉄太郎(著)
いつの間に初太郎は斯んなのをこさへておいたのであらう。聞けば彼の病氣の烈しかつた時一生懸命になつて彼を看護した彼の家の下女が是を産んだのだ相だ。
古い村 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
五二百姓おたからつとめてたなつものを出し、工匠等たくみらつとめてこれを助け、商賈あきびとつとめてこれかよはし、おのれおのれが五三なりをさめ家を富まして、みおやを祭り子孫のちはかる外、人たるもの何をかさん。ことわざにもいへり。
これらの人をつらねて、五〇貨殖伝くわしよくでんしるし侍るを、其のいふ所いやしとて、のちの博士はかせ筆を競うてそしるは、ふかくさとらざる人のことばなり。五一つねなりはひなきは恒の心なし。
町人のゆらしている煙は西国煙草さいこくたばこらしい。それも阿波あわ煙草や薩摩さつま煙草ではなく中国ものだ——。そんな事を考えたりして、釣糸いとに心はいていないのだ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南部津軽松前マタは、蝦夷等にイデクるはその花、鐘の大さに過ぎ、茎の周四五寸、葉の径三尺許りもて、傘に代て急雨を防ぐといふ。南部にては其茎を
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)