“産所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんじょ60.0%
さと20.0%
さんじよ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
産所さんじょという一種の賤民のあった事は、つとに「賤者考」や「近江輿地誌略」等によって注意された事で、柳田君の「郷土研究」にもその説が出ておった。
エタ源流考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
是は雀部が妻の五六産所さとなりければ、五七ねんごろにたのみけるに、此の人見捨てずしていたはりつも、医をむかへて薬の事もはらなりし。やや五八ここちすずしくなりぬれば、あつめぐみ五九かたじけなうす。
生暖なまぬるい、かぜあたつて、が、ぐら/\としましたつけ……産所さんじよたふれてしまひました。嬰兒あかんぼんでうまれたんです。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)