“欧羅巴”のいろいろな読み方と例文
旧字:歐羅巴
読み方割合
ヨーロッパ77.1%
ヨーロツパ8.0%
ヨオロツパ2.9%
ヨオロッパ2.9%
ヨウロッパ2.9%
ヨウロツパ2.3%
よーろっぱ1.1%
ようろっぱ1.1%
エウロッパ0.6%
エフロツパ0.6%
ユウロプ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それくらい好きな煙草を長崎にいたときやめて、い煙草も安く喫める欧羅巴ヨーロッパにいたときにも決して口にくわえることすらしなかった。
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
欧羅巴ヨーロツパの外交家達は、その懺悔録の前で、真つ赤になつて馬のやうに鼻を鳴らしたり、いぬのやうに取つ組み合を始めるに相違ない。
先づ「一千一夜物語」を欧羅巴ヨオロツパに紹介した最初の訳本は一七〇四年に出たアントアン・ガラン(Antoine Galland)教授の仏訳本である。
今の大陸の欧羅巴ヨオロッパは死んだ欧羅巴だというので、生気のあった時代の遺蹟を慕って、「過去の岸に沿うて舟をる」というのです。
応対のしとやかにして人馴ひとなれたる、服装みなりなどの当世風に貴族的なる、あるひ欧羅巴ヨウロッパ的女子職業に自営せる人などならずや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ムネ・シユリイは「女はだ好いが、欧羅巴ヨウロツパの男の今日こんにちの服装は実にきたない。日本の男でも欧洲の服を真似て着るのは賛成が出来ない」
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
近頃は西洋からヨークシェヤだのパークシェヤだの色々な豚の種類が来るけれどもあれはんな支那豚を種にして欧羅巴よーろっぱ在来の種類を改良したものだ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
只今では欧羅巴ようろっぱの人と日本の人と教会で葡萄酒を飲んで婚礼をするという世の中になりましたが、縁は妙なものでございます。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これに就いては私も種々いろいろと考へたけれど、大きに思ふところもあるで、いつそあれは遣つてしまうての、お前はもすこしの事だから大学を卒業して、四五年も欧羅巴エウロッパへ留学して
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
羅馬ロウマは一都府の名で、また昔は世界の名であつた。ルーソーは欧羅巴エフロツパ中に響く喇叭らつぱを吹いた。コルシカ島はナポレオンの生れた処だ。バイロンといふ人があつた。トルストイは生きて居る。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
欧羅巴ユウロプの光の中をきながら飽くこと知らで泣く女われ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)