“蔡”の読み方と例文
読み方割合
さい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊籍は、さい夫人や蔡瑁が、劉琦をさしおいて、弟の劉琮を国主に立てたことを痛憤して、その鬱懐うっかいを、玄徳へ訴えに来たのであった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
葉公に見切りをつけて、楚からさいに引きかえす孔子の心は、いくぶん淋しかった。彼は車にゆられながら、眼をとじては、じっと考えに沈んだ。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
(八) 孔子がちんさいの間にあった時、楚は人をして孔子をへいせしめた。陳・蔡の大夫はこれを妨げんとした。楚の昭王は師をおこして孔子を迎えた。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)