“うぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウブ
語句割合
初心86.0%
6.3%
3.5%
0.7%
乳臭0.7%
初生0.7%
本性0.7%
0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このこはそんな初心うぶなんじゃないね、どうして、相当しょうばいずれがしているよ、素人でこんなに酒びたりになれるもんじゃないし
契りきぬ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
子供のやうにやんちやで、うぶで、一本気で、手障てざはりは冷たく静かなやうだが、底には高い潜熱とつよい執着をもつてゐた。
「成る程……それなら御無理もないかも知れませんね……。うぶなお嬢さんは何となく結婚を怖がられるものですから」
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「この家でみんなに思わるれば、お庄さんも幸福しあわせだよ。婿さんは若くてうぶだし、物はあるしさ。」と、従姉あね手擦てすりにもたれていながらうらやましそうに言った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「お前さんなんざまだうぶだから、行けばきっと流行はやりますよ。」お鳥はこうも言った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
イフヒムの奴も太腐れて居やがる癖に、胸三寸と来ちゃからっきし乳臭うぶなんだ。
かんかん虫 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
身のままの本性うぶさかはぬ事とわざ行ひゆかばつつみ無からん
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
彼れにはそれほどうぶな処があつた。
斎藤緑雨と内田不知菴 (新字旧仮名) / 坪内逍遥(著)
瀑のある澤が何時の間にか、優しく平らになつたかと思ふと、山脚は右に左に應接の暇なく現れて、其の度に流はさゝやかなうぶ聲を擧げ乍ら、小踊りして私の足を洗つた。
黒岩山を探る (旧字旧仮名) / 沼井鉄太郎(著)