“達者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たっしゃ77.2%
たつしや18.5%
だてしゃ1.1%
たつしゃ1.1%
たてもの1.1%
たツしや1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おたがいに達者たっしゃで、はたらくことはできるし、それに毎年まいねん気候きこうのぐあいもよくて、はたけのものもたくさんれて、こんな幸福こうふくなことはない。
自分で困った百姓 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もつと便たよりよきはとしこそつたれ、大根だいこんく、屋根やねく、みづめばこめく、達者たつしやなればと、この老僕おやぢえらんだのが、おほいなる過失くわしつになつた。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さあ如来衛門出てうせろ! 尋常に姿を見せるがいい! うぬは泥棒か家尻切やじりきりか、他人ひとの館へ忍び込み、大事な女を盗もうとは、それでも達者だてしゃかそれでも達者か!
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「からすさん、からすさん、いいところでおにかかりました。お達者たつしゃでなによりけっこうでございます。」と、すずめはびかけました。
紅すずめ (新字新仮名) / 小川未明(著)
例の万歳楽、賀皇恩がこうおんなどという舞を、形式的にだけ舞わせたあとで、お座敷の音楽のおもしろい場が開かれた。太政大臣という音楽の達者たてものが臨場していることにだれもだれも興奮しているのである。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
覚悟かくごのことで、あし相応さうおう達者たツしや、いやくつせずにすゝんだすゝんだ。すると、段々だん/″\またやま両方りやうはうからせまつてて、かたつかへさうなせまいことになつた、ぐにのぼり
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)