“たつしや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
達者43.6%
健康15.4%
壮健15.4%
壯健12.8%
健足5.1%
健者2.6%
好在2.6%
腕者2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それぢや少し聞いたことがるから、わたしは一つ沼田ぬまたつて見ようと思ふ」「沼田ぬまた親類しんるゐもあの五代目が達者たつしや時分じぶん折々をり/\たづねてましたが、 ...
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「挨拶なんかせんでも宜い/\、健康たつしやな顔さへ見りや、それで沢山や、」と言つて「あはゝゝゝゝ」と又嬉しさうに笑つて縁に腰掛けて汗を拭いた。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
その時父は、『壮健たつしやで豪い人になつてくれ。それ迄は死なないで待つて居るぞ。石本の家を昔に還して呉れ。』
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
卯平うへい幾杯いくはいたゞちやすゝつた。壯健たつしやだといつてもかれがげつそりとちてやはらかなものでなければめなくなつてた。卯平うへいまたおつぎへ醤油しやうゆびんして
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
○さてわが塩沢しほさはは江戸をさることわづかに五十五里なり、直道すぐみちはからばなほ近かるべし。雪なき時ならば健足たつしやの人は四日ならば江戸にいたるべし。
それをくに言葉ことばへば、『みなさん、おかはりもありませんか、あなたのおうち祖父おぢいさんもお健者たつしやですか。』とたづねるらしいのでしたがつばめふことは早口はやぐち
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
あり別れを惜みて伏水ふしみに至る。兵士めぐつて之をる。南洲輿中より之を招き、其背をつて曰ふ、好在たつしやなれと、金を懷中くわいちゆうより出して之に與へ、かたはら人なき若し。兵士はなはだ其の情をかくさざるに服す。
旦那の顔が汚れた代はり、お前は器量を上げてゐる。お園さんは腕者たつしやだと、行く先々の評判が、廻り廻つて、奥様の、耳へは、大きく聞こえてゐる。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)