“仕度”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
したく92.2%
した3.3%
じたく3.3%
しと0.7%
つかまりたく0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さほど広い家でもないから、次の間ではお浜が客をもてなす仕度したくの物音が聞える。お浜の方でも、二人の話し声がよく耳に入ります。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さて宗觀は敵の行方が知れた処から、還俗げんぞくして花車を頼み、敵討が仕度したいと和尚に無理頼みをして観音寺を出立するという、是から敵討に成ります。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
男は水を飲んでしまつて、三人に眼で知らせると、三人はすぐに帰り仕度じたくをはじめました。さあ、これからがお話です。
赤い杭 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
「それも申上げられませぬ。わたしの秘密に仕度しとうございます。校長さんに済みませぬから……」
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
当地のそれがしが柴のいおり、何の風情も無く侘しうは候が、何彼なにかと万端御意を得度く候間、明朝御馬を寄せられ候わば本望たる可く、粗茶進上仕度つかまりたく候、という慇懃いんぎんなものであった。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)