“火口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほくち46.7%
ひぐち26.7%
ほぐち16.7%
かこう6.7%
クワコウ3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たきぎを一本手に取ると、陶器師は火口ほくちへ押し込んだ。パッと火の子が四散した。その一つが飛んで来て、陶器師の左の頬を焼いた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
店は熔炉ようろ火口ひぐちを開いたように明るくて、馬鹿馬鹿しくだだっ広い北海道の七間道路が向側むこうがわまではっきりと照らされていた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
蛍火ほたるびか。……象の脚元で火口ほぐちの火のような光がチラと見えたと思うと、どうしたのか、象が脚元からドッとばかりに燃え上った。
火口かこういけ休息きゆうそく状態じようたいにあるときは、大抵たいてい濁水だくすいたゝへてゐるが、これが硫黄いおうふくむために乳白色にゆうはくしよくともなれば、熱湯ねつとうとなることもある。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
とゞろきて 闇にひた撃つ機関銃の火口クワコウにとべるちぎれ草の いろ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)