“萬一”のいろいろな読み方と例文
新字:万一
読み方割合
もし34.8%
まんいち26.1%
ひよつと17.4%
もしも13.0%
もしや4.3%
まさか4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勘次かんじはおしな病氣びやうきかゝつたのだといふのをいて萬一もしかといふ懸念けねんがぎつくりむねにこたへた。さうして反覆くりかへしてどんな鹽梅あんばいだといた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
何分なにぶん此頃このごろ飛出とびだしがはじまつてわしなどは勿論もちろん太吉たきちくら二人ふたりぐらゐのちからでは到底たうていひきとめられぬはたらきをやるからの、萬一まんいち井戸ゐどへでもかゝられてはとおもつて
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
れだがしようさんれがいてもわたし長吉ちようきち草履ざうりげられたとつてはいけないよ、もし萬一ひよつとつかさんがきでもするとわたしかられるから、おやでさへつむりはあげぬものを
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それもよるがねえ萬一もしものことがつちやとおもふもんだからあかけてたんだが所爲せゐ餘計よけいやうで、うすくれあかりだからぢつきそばてからでなくつちやわかんねえし
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
官臭とやら女子の知らぬ香のする黨には鮒馬の君とて用ひも輕からず、演説上手にて人をも感動さするよし、夫れもしかなり口車よく廻はらでやは、萬一もしやに引かれて二十五の秋まで
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
萬一まさかとき心配しんぺえだからねえ、あともの厄介やくけえりてえつちなみんなおんなじだんべぢやねえか、ねえこつちのおとつゝあんさうでがせう
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)