“左手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆんで81.4%
ひだりて7.0%
ひだり4.7%
さしゅ3.9%
さしゆ2.3%
かたて0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見る時、ほおおおへる髪のさきに、ゆら/\と波立なみだつたが、そよりともせぬ、裸蝋燭はだかろうそくあおい光を放つのを、左手ゆんでに取つてする/\と。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
同月どうげつ二十八にちには、幻翁げんおう玄子げんしとの三にん出掛でかけた。今日けふ馬籠方まごめがた街道かいだうひだりまがつた小徑こみち左手ひだりてで、地主ぢぬしことなるのである。
くらひふとつた時平しへいどんの尻こぶら、二つ三つ……」と左手ひだりの拳で右の二の腕を打つところがある。それを菊之丞がういふかは幕内の面白い問題となつてゐた。
左手さしゅといえど弦之丞の夕雲流せきうんりゅうには少しの不自由さも見えなかった。またたくまに数人の手負ておいが、大地に仆れ、禅定寺の石垣の根へ這った。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
アメリカのチヤアルス・シユワツブは人一倍器用なたちで、ピアノに向かふと左手さしゆでは“Yankee Doodle”を弾き