“流出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ながれだ44.4%
りうしゆつ22.2%
りゆうしゆつ11.1%
ながれい11.1%
ながれで11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だって、そりゃ沼からじゃありますまいけれど、梅雨あけに水がえたので、底から流出ながれだしたんだろうッて、貴郎あなたがそう言っていらしったではありませんか。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
外國ぐわいこく金利きんり數年來すうねんらい比較的ひかくてきたかいのに、日本にほん金利きんり昭和せうわねん以來いらい異常いじやうやすいのであるから金解禁きんかいきん出來でき爲替相場かはせさうば安定あんていしたならば日本にほん資金しきん外國ぐわいこく流出りうしゆつするであらう
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
火口かこう上皮じようひ一兩日いちりようじつあひだのぞかれると、噴火現象ふんかげんしようさら高調こうちようしてて、つひ鎔岩ようがん流出りゆうしゆつせしめる程度ていどたつする。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
肩に懸けたる手をば放さでしきりゆすらるるを、宮はくろがねつちもて撃懲うちこらさるるやうに覚えて、安き心もあらず。ひややかなる汗は又一時ひとしきり流出ながれいでぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
紫色の波は朗かな自分の声の流出ながれでるのを、今か/\と待つやうに動き、星の光は若い女の眼の如くじれつたさうに輝いてゐる。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)