“近眼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちかめ68.2%
きんがん31.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近眼ちかめの夫人は、勝ち誇つたやうに、居合はす夫人達の顔を見比べた、皆は急に蝋燭をともしたやうに明るい晴れやかな表情をした。
私が大きな楡の樹蔭の三階で、段々近眼ちかめに成りながら、緩々と物を書き溜めて居るうちに、自然は確実な流転を続けて居ります。
C先生への手紙 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「僕は禿にはならずにすんだが、その代りにこの通りその時から近眼きんがんになりました」と金縁の眼鏡をとってハンケチで叮嚀ていねいいている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかし鼬はひどい近眼きんがんでありました。だから蝋燭のまわりをきょろきょろとうろついているばかりでありました。
赤い蝋燭 (新字新仮名) / 新美南吉(著)