“菌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きのこ85.7%
きん8.2%
くさびら2.0%
たけ2.0%
キノコ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三尺もあろうかという木の筒桶つつおけにバタと茶〔湯〕と塩を入れて、そうしてその筒桶に相当した棒の先をきのこのような具合に円くして
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「ろくな所へ行きおらん、あんな、かんかん虫どもの集まッとる所へ行ったら、ペストきんにとッつかれる。自体、何しに行ッたんじゃ」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
も一つきのこで、名も知らぬ、可恐おそろしい、故郷ふるさとの峰谷の、蓬々おどろおどろしい名の無いくさびらも、皮づつみのあんころ餅ぼたぼたとこぼすがごとく、たもとに襟にあふれさして、山野の珍味にかせたまえる殿様が
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのために、狂的な経済的好況が、日本のブルジョア階級を、踊りたけでも、食った人のように、夢中に止め度もなく踊り狂わせた。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
それを一のキノコであると断じ、彼の松岡恕庵じょあん、小野蘭山は共にこれをクロコ(一名クロハチ、ジャクビ、ウシノカワダケ)にて、岩崎灌園はこれをハイタケに充てている。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)