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面當
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つらあて
ふりがな文庫
“
面當
(
つらあて
)” の例文
新字:
面当
その樣子がどう見ても何か譯がありさうに思はれたので、女は前後の考なく、男への
面當
(
つらあて
)
にふいと外へ出てしまつたのだと云ふ話でした。
畦道
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
面當
(
つらあて
)
がましく
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
らしい、
我勝手
(
われがつて
)
の
凡夫
(
ぼんぷ
)
の
淺
(
あさ
)
ましさにも、
人知
(
ひとし
)
れず、
面
(
おもて
)
を
合
(
あ
)
はせて、
私
(
わたし
)
たちは
恥入
(
はぢい
)
つた。が、
藥王品
(
やくわうぼん
)
を
誦
(
ず
)
しつゝも、
鯖
(
さば
)
くつた
法師
(
ほふし
)
の
口
(
くち
)
は
臭
(
くさ
)
いもの。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『こゝに
一人
(
ひとり
)
の
少女
(
せうぢよ
)
あり、
其名
(
そのな
)
を
絹
(
きぬ
)
といふ』と
僕
(
ぼく
)
は
小説批評家
(
せうせつひゝやうか
)
への
面當
(
つらあて
)
に
今
(
いま
)
一
度
(
ど
)
特筆
(
とくひつ
)
大書
(
たいしよ
)
する。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
われ女の手を取りて、
努
(
ゆめ
)
彼詞に耳傾けんとなし給ひそ、彼黄金の色に目を注がんとなし給ひそ、彼男は惡しき人なり、願はくは彼男にの
面當
(
つらあて
)
に、われに接吻一つ許し給へといひぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ロミオ (廟の前に進みて)
汝
(
おのれ
)
、
死
(
し
)
の
母胎
(
ぼたい
)
め、
世
(
よ
)
に
又
(
また
)
とない
珍羞
(
ちんしゅう
)
を
貪
(
むさぼ
)
り
食
(
く
)
ひをった
憎
(
にッく
)
い
胃
(
ゐ
)
の
腑
(
ふ
)
め、
汝
(
おのれ
)
の
腐
(
くさ
)
った
顎
(
あぎと
)
をば、まッ
此
(
こ
)
のやうに
押開
(
おしひら
)
いて、(と廟の扉を
抉
(
こ
)
ぢあけながら)
汝
(
おのれ
)
への
面當
(
つらあて
)
に
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
と
突然
(
いきなり
)
どんつくの
諸膚
(
もろはだ
)
を
脱
(
ぬ
)
いだ
勢
(
いきほひ
)
で、
引込
(
ひつこ
)
んだと
思
(
おも
)
ふと、
髯
(
ひげ
)
がうめ
方
(
かた
)
の
面當
(
つらあて
)
なり、
腕
(
うで
)
の
扱
(
しご
)
きに
機關
(
ぜんまい
)
を
掛
(
か
)
けて、
爰
(
こゝ
)
を
先途
(
せんど
)
と
熱湯
(
ねつたう
)
を
注
(
つ
)
ぎ
込
(
こ
)
む、
揉込
(
もみこ
)
む、
三助
(
さんすけ
)
が
意氣
(
いき
)
湯煙
(
ゆげむり
)
を
立
(
た
)
てて
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
當
部首:⽥
13画
“面”で始まる語句
面
面白
面影
面目
面持
面喰
面倒
面色
面長
面当