面會めんくわい)” の例文
新字:面会
わたくしこの大佐たいさとはかつ面會めんくわいしたこといが、かね櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさとは無二むに親友しんいうで、また、わたくしためには終世しゆうせいわするゝこと出來できない
ところ杉原すぎはらはうでは、めう引掛ひつかゝりから、宗助そうすけ此所こゝくすぶつてゐることして、いて面會めんくわい希望きばうするので、宗助そうすけやむつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
此後こののち杉村氏すぎむらしは、東京朝日とうきやうあさひ世界せかいしう會員くわいゐんともに、米國べいこくわたり、ボストンにてはからずモールス面會めんくわいし、余等よらとも大森貝塚發掘おほもりかひづかはつくつことかた
思ひ付き一兩日過て又々彼三河町にいたり千太郎に面會めんくわいし扨若旦那折入て御相談が御座りますゆゑ態々わざ/\用を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたくし夕食後ゆふしよくごいつものやうに食堂しよくだう上部じやうぶ美麗びれいなる談話室だんわしつでゝ、春枝夫人はるえふじん面會めんくわいし、日出雄少年ひでをせうねんには甲比丹カピテンクツクの冐瞼旅行譚ぼうけんりよかうだんや、加藤清正かとうきよまさ武勇傳ぶゆうでん
なし白洲しらすへ罷出けるに大岡殿出座有て如何に其方共先達せんだつて御仕置に仰付られたる彦兵衞せがれ彦三郎と申者は何方いづかたに於て面會めんくわい致したるやと尋ねられしかば兩人ハツと平伏へいふくなし私しども先夜大森まで客を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ま、ま、おちなさい、おちなさい、いまから旅亭やどやかへつたとてなにになります。ひさしぶりの面會めんくわいなるを今日けふほどかたつて今夜こんや御出發ごしゆつぱつ是非ぜひわたくしいへより。
さして立歸りやがて近所の湯屋ゆやの二階へ上りて夫となく樣子を聞糺きゝたゞし夫より近邊きんぺん割烹店れうりやへ上りひそかに千太郎を呼び出し初めて面會めんくわいに及び段々だん/\の挨拶も終りければ彼小夜衣よりの言傳ことづておちもなく物語りを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)