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軽薄
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けいはく
ふりがな文庫
“
軽薄
(
けいはく
)” の例文
旧字:
輕薄
夜長の
折柄
(
おりから
)
お
辰
(
たつ
)
の物語を御馳走に
饒舌
(
しゃべり
)
りましょう、残念なは去年ならばもう少し面白くあわれに申し
上
(
あげ
)
て
軽薄
(
けいはく
)
な京の人イヤ
是
(
これ
)
は失礼
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
諸君はその
軽薄
(
けいはく
)
に不快を禁じ得ないだろう。私から云うならば前論士の如きにいずれの教理が深遠なるや見当も何もつくものではないのである。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
糟谷
(
かすや
)
はがらにないおじょうずをいったり、自分ながらひや
汗
(
あせ
)
のでるような、
軽薄
(
けいはく
)
なものいいをしたりして、なにぶん
頼
(
たの
)
むを数十ぺんくり
返
(
かえ
)
して
辞
(
じ
)
した。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
左様な
軽薄
(
けいはく
)
な考えと取らるる事が心外でござる。今の世相を御覧あらぬか。武士道がどこに、君臣の義がどこに。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
本県の中学は
昔時
(
せきじ
)
より善良温順の気風をもって全国の
羨望
(
せんぼう
)
するところなりしが、
軽薄
(
けいはく
)
なる二
豎子
(
じゅし
)
のために
吾校
(
わがこう
)
の特権を
毀損
(
きそん
)
せられて、この不面目を全市に受けたる以上は
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
二
青々
(
せいせい
)
たる春の柳、
家園
(
みその
)
に
種
(
う
)
ゆることなかれ。
交
(
まじは
)
りは
軽薄
(
けいはく
)
の人と結ぶことなかれ。
三
楊柳
(
やうりう
)
茂
(
しげ
)
りやすくとも、秋の
初風
(
はつかぜ
)
の吹くに
耐
(
た
)
へめや。軽薄の人は交りやすくして亦
速
(
すみやか
)
なり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
そこへ行くと、多少
軽薄
(
けいはく
)
ではあっても常に才気と活力とに充ちている子貢の方が、子路の性質には合うのであろう。この若者の頭の鋭さに驚かされるのは子路ばかりではない。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
耶蘇
(
やそ
)
程
(
ほど
)
の
霊力
(
れいりょく
)
があるなら、巳代吉の唖は
屹度
(
きっと
)
癒
(
なお
)
る。
年来
(
ねんらい
)
眼の前に日々此巳代吉に
現
(
あら
)
わるゝ
謎
(
なぞ
)
を見ながら、
哀
(
かな
)
しいかな
不信
(
ふしん
)
軽薄
(
けいはく
)
の余には、其謎を
解
(
と
)
き其舌の
縛
(
しばり
)
を解く
能力
(
ちから
)
が無い。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
しかし、お見うけしたところ、二度や三度顔を見たばかりの女に心を動かすような、そんな
軽薄
(
けいはく
)
な方だとも思えませんし、そう疑ってみるだけでも失礼なような気がいたします。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
かの子
宜
(
よ
)
い
理智
(
りち
)
から明快に生きる青年と時代のカスをなめてただ
軽薄
(
けいはく
)
にその場その場の生活をするのと両方でしょうね。もちろん女性にもそれに適応した型が幾つもの差別で存在してます。
新時代女性問答
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
中津へ移住する江戸の定府藩士は妻子と共に大都会の軽便流を田舎藩地の中心に
排列
(
はいれつ
)
するの
勢
(
いきおい
)
なれば、すでに
惰弱
(
だじゃく
)
なる
田舎
(
いなか
)
の士族は、あたかもこれに
眩惑
(
げんわく
)
して、ますます
華美
(
かび
)
軽薄
(
けいはく
)
の風に移り
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
盖
(
けだし
)
芭蕉の
盆石
(
ぼんせき
)
が孔夫子の
泰山
(
たいさん
)
に似たるをいふなり。芭蕉
曾
(
かつて
)
駔儈
(
そくわい
)
の
風
(
ふう
)
軽薄
(
けいはく
)
の
習
(
しふ
)
少しもなかりしは
吟咏
(
ぎんえい
)
文章
(
ぶんしやう
)
にてもしらる。此翁は其角がいひしごとく人の
推慕
(
すゐぼ
)
する事今に於も
不可思議
(
ふかしぎ
)
の
奇人
(
きじん
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
でっくり
肥
(
ふと
)
った
膏親爺
(
あぶらおやじ
)
と、
軽薄
(
けいはく
)
らしい若いものと、誰が見ても、人買が買出した様子なのが、この炎天だから、
白鵞
(
はくが
)
も
鴨
(
かも
)
も、豚も羊も、一度水を打って、
活
(
いき
)
をよくし、ここの清水で、息を継がせて
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
すぐお
追従
(
ついしょう
)
をいう
軽薄
(
けいはく
)
なかれの
舌
(
した
)
は、それでもまだいいたらずに、つけ加えて、また話すことには
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
仏教徒諸君、釈迦を見ならえ、釈迦の相似形となれ、釈迦の諸徳をみなその二万分一、五万分一、
或
(
あるい
)
は二十万分一の
縮尺
(
スケール
)
に於てこれを習修せよ。ああこの語気の
軽薄
(
けいはく
)
なることよ。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
江戸っ子は
軽薄
(
けいはく
)
だと云うがなるほどこんなものが
田舎巡
(
いなかまわ
)
りをして、
私
(
わたし
)
は江戸っ子でげすと繰り返していたら、軽薄は江戸っ子で、江戸っ子は軽薄の事だと田舎者が思うに極まってる。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
林長館といえるに宿りしが客あしらいも
軽薄
(
けいはく
)
ならで、いと
頼
(
たの
)
もしく思いたり。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
盖
(
けだし
)
芭蕉の
盆石
(
ぼんせき
)
が孔夫子の
泰山
(
たいさん
)
に似たるをいふなり。芭蕉
曾
(
かつて
)
駔儈
(
そくわい
)
の
風
(
ふう
)
軽薄
(
けいはく
)
の
習
(
しふ
)
少しもなかりしは
吟咏
(
ぎんえい
)
文章
(
ぶんしやう
)
にてもしらる。此翁は其角がいひしごとく人の
推慕
(
すゐぼ
)
する事今に於も
不可思議
(
ふかしぎ
)
の
奇人
(
きじん
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
軽薄
(
けいはく
)
なお
追従
(
ついしょう
)
をのべたてている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
軽
常用漢字
小3
部首:⾞
12画
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
“軽薄”で始まる語句
軽薄児
軽薄才子