諸事しよじ)” の例文
おこさせて新田につたとは名告なのらすれど諸事しよじ別家べつけかくじゆんじて子々孫々しゝそん/\末迄すゑまで同心どうしん協力けふりよくことしよあひ隔離かくりすべからずといふ遺旨ゐしかたく奉戴ほうたいして代々よゝまじはりを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
人事に付いてコロボックル風俗の大概たいがいを記し終れり今是等の諸事しよじを通じ考ふるに、此石器せきき時代人民の我々日本人の祖先そせんたらざりしは勿論、又アイヌの祖先たらざりし事も明かなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
みなのもの祝義しうぎでもつかはしませうとてこたへもかずずん/\と引出ひきいだすを、きやくはしらよりかゝつてながめながら小言こゞともいはず、諸事しよじおまかせ申すと寛大かんだいひとなり。
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それもとき場合ばあひによつたもので、のべつに勝氣かちき振廻ふりまはしてもりますまい、そのうちにもをんな勝氣かちきなかへつゝんで諸事しよじ心得こゝろえたらいかもれませぬけれど
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
郵便爲替いうびんかはせにて證書面しようしよめんのとほりおおくり申候へども、りずば上杉うへすぎさまにて御立おたてかへをねがひ、諸事しよじ清潔きれいにして御歸おかへりなさるべく、かねゆへぢをおきなされては金庫きんこばんをいたす我等われらが申わけなく候
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)