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見習
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みなら
ふりがな文庫
“
見習
(
みなら
)” の例文
奉公にやられると云う事は、つまり実業の
見習
(
みなら
)
いをする事だから、其の時
既
(
すで
)
に己の前途は、実業の一方面に限られてしまったのだ。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
小僧
(
こぞう
)
さんの
名
(
な
)
は
三郎
(
さぶろう
)
といって、
田舎
(
いなか
)
から、この
叔父
(
おじ
)
さんを
頼
(
たよ
)
ってきたのです。そして、いまの
製菓工場
(
せいかこうじょう
)
へ
見習
(
みなら
)
い
小僧
(
こぞう
)
に
入
(
はい
)
ったのでした。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
受るは
賄賂
(
まいない
)
に
當
(
あた
)
る
不屆
(
ふとゞ
)
至極
(
しごく
)
なり下役兩人も受しならんとあれば
金
(
きん
)
二兩づつ
貰
(
もら
)
ひし旨言立るに大岡殿下役は奉行を
見習
(
みなら
)
ひ
所業
(
しよげふ
)
不正
(
ふせい
)
なり且賄賂によつて
罪
(
つみ
)
の有樣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
客
(
きやく
)
は
私
(
わたし
)
のほかに
三人
(
さんにん
)
あつた。
其
(
そ
)
の
三人
(
さんにん
)
は、
親子
(
おやこ
)
づれで、
九
(
こゝの
)
ツばかりの、
絣
(
かすり
)
の
羽織
(
はおり
)
に
同
(
おな
)
じ
衣服
(
きもの
)
を
着
(
き
)
た
優
(
おとな
)
しらしい
男
(
をとこ
)
の
兒
(
こ
)
。——
見習
(
みなら
)
へ、
奴
(
やつこ
)
、と
背中
(
せなか
)
を
突
(
つゝ
)
いて
遣
(
や
)
りたいほどな、
人柄
(
ひとがら
)
なもので。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一
軒
(
けん
)
で、お
客
(
きゃく
)
に、お
茶
(
ちゃ
)
を
出
(
だ
)
せば、また一
軒
(
けん
)
でも、それを
見習
(
みなら
)
って、お
客
(
きゃく
)
にお
茶
(
ちゃ
)
を
出
(
だ
)
したのであります。
五銭のあたま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
見習
(
みなら
)
ひしなるべし
不埓
(
ふらち
)
至極
(
しごく
)
の
奴
(
やつ
)
ぢや九郎兵衞申開きありやと云れしかばグツと
差支
(
さしつかへ
)
一言もなく
尻込
(
しりごみ
)
なすにより追々吟味に及ぶ下れと云るゝ時下役の者立ませいと
聲
(
こゑ
)
掛
(
かけ
)
一同
白洲
(
しらす
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『そりや
少
(
わか
)
い
魚
(
うを
)
の
元気
(
げんき
)
を
見習
(
みなら
)
へ。
汝
(
ぬし
)
も、ばちや/\と
泳
(
およ
)
げい。』
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
盡くして呉ける故
僅
(
わづか
)
の
間
(
ま
)
に
曲輪
(
くるわ
)
の風も何時か
見習
(
みなら
)
ひ
樓主
(
あるじ
)
の悦び大方成らず依て丁字屋の
板頭
(
おしよく
)
名前
(
なまへ
)
丁山
(
ちやうざん
)
とこそ名付たれ
抑
(
そも
)
突出
(
つきだ
)
しの初めより通ひ
廓
(
くるわ
)
の
遊客
(
いうかく
)
は云ふも更なり仲の町の茶屋々々迄も
譽
(
ほめ
)
ものとせし位なれば日成らずして其の頃
屈指
(
ゆびをり
)
の全盛と成りし事
全
(
まつた
)
く
孝行
(
かうかう
)
の
徳
(
とく
)
にして神佛も
其赤心
(
そのまごころ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
習
常用漢字
小3
部首:⽻
11画
“見習”で始まる語句
見習奉公
見習生
見習技師