“板頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたがしら66.7%
おしよく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはお駒が二十歳はたちの冬で、それから足かけ三年の間、かれは伊勢屋の福の神としていつも板頭いたがしらか二枚目を張り通していた。
半七捕物帳:31 張子の虎 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「ナニお北さん? 板頭いたがしらのかえ?」「へえ、板頭のお北さんで」「噂に聞けばお北さんは、馬子でこそあれ追分の名人、甚三という若者と、深い仲だということだが」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
盡くして呉ける故わづか曲輪くるわの風も何時か見習みなら樓主あるじの悦び大方成らず依て丁字屋の板頭おしよく名前なまへ丁山ちやうざんとこそ名付たれそも突出つきだしの初めより通ひくるわ遊客いうかくは云ふも更なり仲の町の茶屋々々迄もほめものとせし位なれば日成らずして其の頃屈指ゆびをりの全盛と成りし事まつた孝行かうかうとくにして神佛も其赤心そのまごころ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)