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葬式
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とむらひ
ふりがな文庫
“
葬式
(
とむらひ
)” の例文
「あつたつて遠い身寄は音信不通で、附合つちやくれません。尤も長崎には
亭主
(
やど
)
の弟が居ますが、お
葬式
(
とむらひ
)
に間に合ふわけはなし」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
造船所の掛員は、
葬式
(
とむらひ
)
の帰りに、一度こんなお辞儀に
出会
(
でくは
)
して
以来
(
このかた
)
久し振の事なので、
甚
(
ひど
)
く度胆を抜かれてしまつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
成程
(
なるほど
)
、
夫
(
それ
)
は
何
(
ど
)
うも
御奇特
(
ごきどく
)
な事で、お
前
(
まい
)
が
葬式
(
とむらひ
)
を出して
呉
(
く
)
れゝば誠に
有難
(
ありがた
)
いね、ぢやア
何分
(
なにぶん
)
お
頼
(
たの
)
ウ
申
(
まうし
)
ますよ、今に
私
(
わたし
)
も
行
(
ゆ
)
きますが、
早桶
(
はやをけ
)
や
何
(
なに
)
かの
手当
(
てあて
)
は。
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
葬式
(
とむらひ
)
をしたのは五
年
(
ねん
)
ばかり
前
(
まへ
)
で、お
正月
(
しやうぐわつ
)
もまだ
寒
(
さむ
)
い
時分
(
じぶん
)
でした。
松戸
(
まつど
)
の
陣前
(
ぢんまへ
)
にゐる
田村
(
たむら
)
といふ百
姓家
(
しやうや
)
の
人
(
ひと
)
がお
葬式
(
とむらひ
)
をしてくれたんで
御在
(
ござい
)
ますが……。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
途中、『母ちゃん、お
葬式
(
とむらひ
)
が通るよ。』と赤い羅紗の靴をはいた子が、家の中に駈け込んだのを、お葉は
幕間
(
まくあひ
)
から見てゐた。それは繁華な電車通りであった。
青白き夢
(新字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
▼ もっと見る
宮様のお
葬式
(
とむらひ
)
、話は皆想像もつかぬ事許りなので、聞く人は唯もう目を
睜
(
みは
)
つて、夜も昼もなく渦巻く火炎に包まれた様な、凄じい程な華やかさを漠然と
頭脳
(
あたま
)
に描いて見るに過ぎなかつたが
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
この寺は
葬式
(
とむらひ
)
とぼし花蘇枋いつしか褪せて葉のこぞり出ぬ
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
それから一
刻
(
とき
)
あまり、
葬式
(
とむらひ
)
の手順もつかずに居る中から拔出して、亭主の彌助は番所にゐる見廻り同心に訴へ出ました。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夫
(
それ
)
が
貴方
(
あなた
)
、
段々
(
だん/″\
)
詮索
(
あら
)
つて見ますると
私
(
わたし
)
と少し
内縁
(
ひつかゝり
)
の
様
(
やう
)
に思はれます、
仮令
(
たとへ
)
身寄
(
みより
)
でないにもせよ
功徳
(
くどく
)
の
為
(
ため
)
に
葬式
(
とむらひ
)
だけは
私
(
わたし
)
が
引受
(
ひきう
)
けて出してやりたいと
存
(
ぞん
)
じますが
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
道子
(
みちこ
)
はふと
松戸
(
まつど
)
の
寺
(
てら
)
に
葬
(
はうむ
)
られた
母親
(
はゝおや
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ひ
起
(
おこ
)
した。その
当時
(
たうじ
)
は
小岩
(
こいは
)
の
盛
(
さか
)
り
場
(
ば
)
に
働
(
はたら
)
いてゐたゝめ、
主人持
(
しゆじんもち
)
の
身
(
み
)
の
自由
(
じいう
)
がきかず、
暇
(
ひま
)
を
貰
(
もら
)
つてやつと
葬式
(
とむらひ
)
に
行
(
い
)
つたばかり。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
どうぞあの、此處から
葬式
(
とむらひ
)
を出すやうに、親分さんから仰しやつて下さいませ、ね、親分さん
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
へえ、
何人前
(
なんにんまへ
)
出るえ。長「
何人前
(
なんにんまへ
)
なんて
葬式
(
とむらひ
)
ぢやア
有
(
あ
)
るまいし、
菓子器
(
くわしき
)
へ乗せて一つよ。弥「たつた一つかア。長「がつ/\
喰
(
く
)
ふと
腹
(
はら
)
を見られるは。弥「ぢやア
腹掛
(
はらがけ
)
をかけて
往
(
い
)
きませう。 ...
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
御命日
(
ごめいにち
)
はいつ
頃
(
ごろ
)
です。お
葬式
(
とむらひ
)
は
何年程前
(
なんねんほどまへ
)
でした。」
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
「いやに落着いて居るぜ、親分。その上、お寺から、
葬式
(
とむらひ
)
を斷つて來たんだが——」
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お通夜だつて
葬式
(
とむらひ
)
だつて、その道は別で、へツ」
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“葬式(
葬儀
)”の解説
葬儀(そうぎ、en: funeral)あるいは葬式(そうしき)とは、人の死を弔うために行われる祭儀・葬制の一部である。
(出典:Wikipedia)
葬
常用漢字
中学
部首:⾋
12画
式
常用漢字
小3
部首:⼷
6画
“葬式”で始まる語句
葬式女
葬式金