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しぜんぶつ
第四の
精靈は、
本體が
自然物である。
此精靈の
最も
神聖なるものは、
第一の
神佛の
部に
入る。
例へば
日本國土の
魂は
大國魂命となつて
神になつてゐる
如きである。
『
花もむら/\
色ぞ
見え
行く』などいふところに
氣のついたのは、やはり
時代がずっと
新しくなり、
人の
心が
自然物に
對して、
敏感に
動くようになつて
來たからです。
教会は
草木又は
動物の如き
自然物にあらず、草木は
時期を
定めて
花を
有ち
菓を
結び、
小児は
或る
時期を
経過すれば
成人して
智力の
啓発に至るべし、
然れども
教会は
人為的なり、
復興せんと
欲せば
明日
春は
昔の
春ではないか。
月は
昔の
月ではないか。
月も
春も、
昔のまゝのものである。
自然物はさうして
變らないでゐるに
拘らず、
自分の
身だけは
元のまゝにして、さうして……
この
人の
歌は、
自然物を
寫す
場合にも、
自分の
感情を
述べる
敍情詩といふものゝ
場合にも、
實に
見事に
出來てゐるので、どちらがよいといひ
切ることは
出來ませんが、
世間では