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突伏
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つゝぷ
ふりがな文庫
“
突伏
(
つゝぷ
)” の例文
と
我鳴
(
がな
)
らしつけが、お
妾
(
めかけ
)
は
慌
(
あは
)
てもせず、
珠
(
たま
)
の
簪
(
かんざし
)
を
抜
(
ぬ
)
くと、
舷
(
ふなばた
)
から
水中
(
すゐちう
)
へ
投込
(
なげこ
)
んで、
颯
(
さつ
)
と
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
を
捌
(
さば
)
いたと
思
(
おも
)
へ。……
胴
(
どう
)
の
間
(
ま
)
へ
突伏
(
つゝぷ
)
して
動
(
うご
)
かぬだ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして
仕揚
(
しあげ
)
に今一息といふ際どい時になつて、
刷毛
(
はけ
)
を手に持つた
儘
(
まゝ
)
、画の前に
突伏
(
つゝぷ
)
して倒れてゐた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
女は
突伏
(
つゝぷ
)
して大泣に泣いた。さすがに聲は立て得ないから背を波打たして苦しさうであつた。
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「お
兄
(
あん
)
さん、私悪かつた……堪忍して……。」と妹はそこの板の間へ
突伏
(
つゝぷ
)
した。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
路
(
みち
)
すがら
手
(
て
)
も
足
(
あし
)
も
冷
(
ひ
)
え
凍
(
こほ
)
り、
火鉢
(
ひばち
)
の
上
(
うへ
)
へ
突伏
(
つゝぷ
)
しても、
身
(
み
)
ぶるひやまぬ
寒
(
さむ
)
さであつたが
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
口
(
くち
)
も
利
(
き
)
けず……
民也
(
たみや
)
も
其
(
そ
)
の
身體
(
からだ
)
へ
重
(
かさ
)
なり
合
(
あ
)
つて、
父
(
ちゝ
)
の
寢
(
ね
)
た
枕頭
(
まくらもと
)
へ
突伏
(
つゝぷ
)
した。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と、
海
(
うみ
)
が
凪
(
な
)
いだ
後
(
あと
)
を、ぶる/\
震
(
ふる
)
へる
波
(
なみ
)
のやうな
畳
(
たゝみ
)
の
上
(
うへ
)
に、
男
(
をとこ
)
だか
女
(
をんな
)
だか、
二人
(
ふたり
)
ばかり
打上
(
うちあ
)
げられた
躰
(
てい
)
で、
黒
(
くろ
)
く
成
(
な
)
つて
突伏
(
つゝぷ
)
した
真中
(
まんなか
)
に、
手酌
(
てじやく
)
でチビリ/\
飲
(
や
)
つて
居
(
ゐ
)
た
亭主
(
ていしゆ
)
が、むつくり
頭
(
あたま
)
を
上
(
あ
)
げて
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
伏
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
“突”で始まる語句
突
突然
突立
突込
突飛
突出
突如
突兀
突張
突嗟