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祭壇
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さいだん
ふりがな文庫
“
祭壇
(
さいだん
)” の例文
金の
十字架
(
じゅうじか
)
、金で飾りたてた
祭壇
(
さいだん
)
、金の
衣
(
ころも
)
を着た
僧侶
(
そうりょ
)
たち! 教会のまむかいには、ギザギザのある屋根を持った建物がありました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
祭壇
(
さいだん
)
から火の立ち登る
柱廊下
(
ちゅうろうか
)
の上にそびえた黄金の
円屋根
(
まるやね
)
に夕ぐれの光が
反映
(
うつ
)
って、島の空高く薔薇色と藍緑色とのにじがかかっていました。
真夏の夢
(新字新仮名)
/
アウグスト・ストリンドベリ
(著)
神官
(
しんかん
)
は
祭壇
(
さいだん
)
にこう
祈祷
(
きとう
)
したが、あのハズミで飛んだ一
片
(
ぺん
)
の
木太刀
(
きだち
)
が、まッたく
予想
(
よそう
)
もせぬ
風雲
(
ふううん
)
を地上から
迎
(
むか
)
えにいったものになろうとは、おそらく
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
主君忠長自殺の後は、何んとかして、家光に
怨
(
うらみ
)
を報じようと、高田御殿の中に
祭壇
(
さいだん
)
を
設
(
まう
)
けて、中世に
流行
(
はや
)
つた
惡魔
(
サタン
)
を祭神とする
呪法
(
じゆはふ
)
を行つたのでした。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
先ぶれは町じゅう馬をはしらせて、ご
婚約
(
こんやく
)
のことを知らせました。あるかぎりの
祭壇
(
さいだん
)
には
香油
(
こうゆ
)
が、もったないような銀のランプのなかでもえていました。
人魚のひいさま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
紺碧
(
こんぺき
)
に
暮
(
く
)
れていく
空
(
そら
)
の
下
(
もと
)
の
祭壇
(
さいだん
)
に、ろうそくをともして、
祈
(
いの
)
りを
捧
(
ささ
)
げているようにも
見
(
み
)
られたのです。
手風琴
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しまっておくのにいい
場所
(
ばしょ
)
といったら、まず
教会
(
きょうかい
)
のほかにはないだろうよ。あそこなら、まさかぬすみだすやつもいまいからね。
祭壇
(
さいだん
)
の下においといて、入り用なときがくるまでは、手を
ネコとネズミのいっしょのくらし
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
向うには勿論花で飾られた高い
祭壇
(
さいだん
)
が設けられていました。そのとき、私は又、あの
狼煙
(
のろし
)
の音を聞きました。はっと気がついて、私は急いでその音の方教会の裏手へ出て行って見ました。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
内陣
(
ないじん
)
には、
祭壇
(
さいだん
)
や、金ピカの
十字架
(
じゅうじか
)
が、立っていたことでしょう。そしてそこには、金の
衣
(
ころも
)
をまとった
僧侶
(
そうりょ
)
たちが、歩いていたことでしょう。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
雷火
(
らいか
)
の
炸裂
(
さくれつ
)
は、
詭計
(
きけい
)
でもなんでもない。
怪人
(
かいじん
)
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
が、ふところに
秘
(
ひ
)
めておいた一
塊
(
かい
)
の
強薬
(
ごうやく
)
を、
祭壇
(
さいだん
)
に燃えのこっていたろうそく
火
(
び
)
へ投げつけたのだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それはきらきら光るまっ白な大理石でできていました。広い階段の前に高い
祭壇
(
さいだん
)
があって、円柱のあいだに
生
(
は
)
えているしだれヤナギはいきいきとしていました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
神佛混淆の怪し氣な
祭壇
(
さいだん
)
を飾つた八疊、それに續く一と間は、六疊の次の間で、其處に喧嘩の
左吉松
(
さきまつ
)
が、昨夜のまゝの姿で、
紅
(
あけ
)
に
染
(
そ
)
んだまゝ、引取手もなく轉がされて居るのでした。
銭形平次捕物控:219 鐘の音
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
式場は
俄
(
にわか
)
に
大騒
(
おおさわ
)
ぎになりシカゴの畜産技師も
祭壇
(
さいだん
)
の上で困って立っていました。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そしてどの仏の前にも——それはみんな
錫
(
すず
)
でつくってあります——小さい
祭壇
(
さいだん
)
があって、そこには
聖
(
きよ
)
い水と、花と、火のともっているろうそくとがありました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
三番太鼓がなるのを
合図
(
あいず
)
として、あの
祭壇
(
さいだん
)
で
御岳
(
みたけ
)
の
神官
(
しんかん
)
とあまたの
御岳行者
(
みたけぎょうじゃ
)
が
式
(
しき
)
をやる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お前のお父さんは七年前の不作のとき
祭壇
(
さいだん
)
に上って九日
祷
(
いの
)
りつづけられた。お前のお父さんはみんなのためには
命
(
いのち
)
も
惜
(
お
)
しくなかったのだ。ほかの人たちはどうだ。ブランダ。言ってごらん。
学者アラムハラドの見た着物
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「紫御殿の
祭壇
(
さいだん
)
に供へたといふんでせう?」
銭形平次捕物控:283 からくり屋敷
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
どこの
祭壇
(
さいだん
)
でも、りっぱな銀のランプに、よいかおりのする油が燃やされました。牧師さんたちが
香炉
(
こうろ
)
をふりました。花嫁と
花婿
(
はなむこ
)
はたがいに手をとりあって、
僧正
(
そうじょう
)
さまの祝福をうけました。
人魚の姫
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
白髯
(
はくぜん
)
赭顔
(
しゃがん
)
のデビス長老が、質素な黒のガウンを着て、
祭壇
(
さいだん
)
に立ったのです。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
祭壇
(
さいだん
)
には近付いた者もありません。
銭形平次捕物控:177 生き葬ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“祭壇”の意味
《名詞》
祭壇(さいだん)
祭祀を行う際に設けられる壇。
(出典:Wiktionary)
“祭壇”の解説
祭壇(さいだん, la: altare, en: altar)は、神的存在や死者に、犠牲(いけにえ)や供物をささげて礼拝や祭祀の類を営み、それら(つまり神的存在や死者)と人間とがなんらかの交わりをもつ場となる台。
(出典:Wikipedia)
祭
常用漢字
小3
部首:⽰
11画
壇
常用漢字
中学
部首:⼟
16画
“祭”で始まる語句
祭
祭礼
祭文
祭祀
祭禮
祭日
祭文語
祭典
祭物見
祭事