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とっさま
ふりがな文庫
“
父様
(
とっさま
)” の例文
旧字:
父樣
お前は
少
(
ちいさ
)
い時分から小三郎に許嫁をしたもの故、お
父様
(
とっさま
)
が浪人しても、忰の方へお前を貰おうと、其の相談もしたいと思って居ったが
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その、誰にも言うな、と堅く
口留
(
くちど
)
めをされた
斉之助
(
せいのすけ
)
という
小児
(
こども
)
が、(
父様
(
とっさま
)
は
野良
(
のら
)
へ行って、穴のない
天保銭
(
てんぽうせん
)
をドシコと
背負
(
しょ
)
って帰らしたよ。)
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
此の
家
(
うち
)
を出ては死んだ
父様
(
とっさま
)
のお位牌に済みません、おえいの気に入らなければ
私
(
わし
)
を亭主と思わねえでも宜うがんす、又
母様
(
かゝさま
)
も子と思わず
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
父様
(
とっさま
)
にも御機嫌宜しゅう、
私
(
わたくし
)
も
都度々々
(
つど/\
)
書面を差上げたき心得ではございまするが、何分旅先の事ゆえ思うようにはお
便
(
たよ
)
りも致し
難
(
がた
)
く
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
岡ッ引に頼まねえで詮索をした処から遅くなっちまって、
店
(
たな
)
へも済まなく成ったのですが、お
父様
(
とっさま
)
を殺した野郎は分りましたか
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
右「えゝ、あのお
坊様
(
ぼっちゃま
)
でございますか、お
父様
(
とっさま
)
によく似ていらっしゃいます、
私
(
わたくし
)
は右内でございますが、あなたは御存じございますまいなア」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
若
(
も
)
し新聞にでも出されては私ア
宜
(
よ
)
うがんすが、あなたはお
父様
(
とっさま
)
へ御不孝になりやんすから、そんな事の無い内に私ア
帰
(
けえ
)
ります
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
当年十二歳に相成るおいさと云う孝行な娘でございますから、お
父様
(
とっさま
)
は
情
(
なさけ
)
ない事をなさる、と発明な性質ゆえ、袖を噛んで泣き倒れて居ります。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長「それ見ろ、お
父様
(
とっさま
)
御覧遊ばせ、此の通り
未
(
ま
)
だ粘りが有ります此の糊で
附着
(
くっつ
)
けて
瞞
(
ごま
)
かそうとは太い奴では有りませんか」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
山「お
父様
(
とっさま
)
え、貴方も水司又市を捜す身の上と仰しゃいましたが、
何故
(
なぜ
)
あなたは水司又市に似た様な名をお附け遊ばした」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
清「お
父様
(
とっさま
)
がお帰りだよ、おや/\あなたお一人でいけないからお手伝いが
入
(
い
)
りましたか、
猪
(
いぬしゝ
)
でも打ちましたか」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
貴女
(
あなた
)
が御無事でお帰りかと
後
(
あと
)
で大きにお案じ申しました、あれから直ぐにお帰りでしたか、へー
此方
(
こなた
)
がお
父様
(
とっさま
)
でございますか、初めてお目に懸りました
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
露「いゝえ、お
父様
(
とっさま
)
私
(
わたくし
)
が悪いのでございます、どうぞ私をお斬り遊ばして、新三郎様をばお助け下さいまし」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
生嘘
(
なまぞら
)
を
遣
(
つか
)
って我をだましたな、内に
斯
(
こ
)
うやって置く奴じゃアねえぞ、お
父様
(
とっさま
)
が
御死去
(
ごしきょ
)
に成った時、
幾度
(
いくたび
)
手紙を出しても一通の返事も
遣
(
よこ
)
さぬくらいな人でなし
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
町「お
父様
(
とっさま
)
、先程の文治郎様が今の人達を連れ出してくださいましたとの事、お礼を仰しゃいまし」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
繼「はい
此処
(
こゝ
)
においでなさいますお方様が、私が転びまして、もう殺されるばかりの処へ助太刀をなすって下すったので、
何卒
(
どうぞ
)
此のお方様にお
父様
(
とっさま
)
お礼を仰しゃって」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
船の胴の
間
(
ま
)
へ落ちたのはお
父様
(
とっさま
)
のお死骸でございましたが、御浪人なすって入っしゃるからお屋敷へ知らせる事も出来ませんから、何うしたら宜かろうと心配のうえ
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
繼「これ又市見忘れはすまい、お繼だ、よくも私のお
父様
(
とっさま
)
を薪割で打殺して本堂の縁の下へ隠し、
剰
(
あまつさ
)
え
継母
(
まゝはゝ
)
を連れて
立退
(
たちの
)
き、また其の前に私を殺そうとして
追掛
(
おっか
)
けたな」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長「はい、お
父様
(
とっさま
)
、あの皿を今一応お検めを願います、野菊と白菊と
両様共
(
りょうようとも
)
お検めを願います」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
父様
(
とっさま
)
はあの通りお聞入れはないが、
私
(
わたくし
)
の帰った
後
(
あと
)
で能くお父様と御相談なさいよ、お父様がいやと仰しゃっても
貴女
(
あなた
)
がおいでなさると云えば、お父様のお眼も癒るから
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
はい只どうもね
魂消
(
たまげ
)
てばいいます、お前も知っている通り
小
(
ちい
)
せえ時分から親孝行で
父様
(
とっさま
)
アとは違って道楽もぶたなえ、こんな堅い人はなえ、
小前
(
こまえ
)
の者にも
情
(
なさけ
)
を掛けて親切にする
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
もうしお
父様
(
とっさま
)
、お
情
(
なさけ
)
ない事になりました、
生
(
うみ
)
の親より深い御恩を受けました上、
斯
(
こ
)
ういう事になりましたも
皆
(
み
)
な
私
(
わたくし
)
を
思召
(
おぼしめ
)
しての事でございますから、
皆様
(
みなさん
)
どうぞ代りに私を殺して
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
なにを存じて
居
(
お
)
ろうが、お
父様
(
とっさま
)
がお
逝去
(
かくれ
)
前からある
大白月毛
(
おおしろつきげ
)
の馬、
彼
(
あ
)
れは歳を
老
(
と
)
っては居るが、癖のない
好
(
よ
)
い馬で、あれを遣ろう、荒く
騎
(
の
)
らずに歳をとって居るからいたわって乗るよう
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
惣次郎は麹屋の亭主を呼んで、是は定めし出の宜しい者だろうと聞合せますと、元は
谷出羽守
(
たにでわのかみ
)
様の御家来で、
神崎定右衞門
(
かんざきさだえもん
)
という人の子で、お
父様
(
とっさま
)
と一緒に浪人して此の水街道を通り
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長「いや面目ないが、実は此の皿を毀したのはお
父様
(
とっさま
)
、此の長助でございます」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
泣かねえが
宜
(
え
)
えと云うに、いつでも
父様
(
とっさま
)
や
母様
(
かゝさま
)
の事を聞かれると宗觀
様
(
さん
)
は
直
(
すぐ
)
に泣き出すだ、親孝行な事だが、出家になるのは
其処
(
そこ
)
を諦める為だから泣くなと和尚様がよくいわっしゃるが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
筆「えゝ
夫
(
そ
)
れではお
父様
(
とっさま
)
は剃髪して廻国にでもお
出
(
いで
)
になりましたか」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
婆「
父様
(
とっさま
)
はえ」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“父”で始まる語句
父
父親
父子
父母
父娘
父御
父樣
父上
父爺
父君