“とっさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
父様85.7%
爺様7.1%
男様7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その、誰にも言うな、と堅く口留くちどめをされた斉之助せいのすけという小児こどもが、(父様とっさま野良のらへ行って、穴のない天保銭てんぽうせんをドシコと背負しょって帰らしたよ。)
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
送らんでいというに何故そうだかなア、われア死んだ爺様とっさまの時分から随分世話も焼かしたがうちの用も能く働いたから、なんぞ呉れえと思うけれども何もえだ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あの男様とっさまあ、餅ばかり振舞われに来たのだし、塵っぱ一本、拾うでなしに帰りやしたぞえ。
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)