“とつさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
父様40.0%
父樣20.0%
父翁20.0%
爺様20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まだごわしねえ、もう出来さうな者だつて此間(こねえだ)も父様(とつさま)えらく心配(しんぺい)のう為(し)で御座らしやつたけ」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
人傳(ひとづて)に聞(き)きましてお怒(いか)りにふれるとは知(し)るも御樣子(ごやうす)が伺(うかゞ)ひたさに出(で)にくい所(ところ)を繕(つくろ)つて漸(やうや)うの思(おも)ひで參(まゐ)りましたお父樣(とつさま)にもお執成(とりなし)をとしほ/\として言(いひ)出(い)づるを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お父樣(とつさま)にも勘藏(かんざう)にも乳母(ばあや)には別(べつ)しての事(こと)いろ/\と苦勞(くらう)をかけまして今更(いまさら)おもへば恥(はづ)かしいやらお氣(き)の毒(どく)やら幼心(をさなごゝろ)のあと先(さき)見(み)ずに程(ほど)のない無分別(むふんべつ)さりながら盡(つ)きぬ命(いのち)かや事(こと)も無(な)く助(たす)かりしを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
孫(まご)の顔(かほ)を見玉はゞさぞかしよろこび給ふらん。さればに候、父翁(とつさま)はいつぞや来(きた)られしが母人(かさま)はいまだ赤子(ねんね)を見給はざるゆゑことさらの喜悦(よろこび)ならん。遅(おそく)ならば一宿(とまり)てもよからんか、郎(おまへ)も宿(とまり)給へ。
「家でごすか、余程あれの為めに金のう打遣(ぶつつか)つたでがすが爺様(とつさま)まだ確乎(しつかり)して御座らつしやるし、廿年前までは村一番の大尽だつたで、まだえらく落魄(おちぶれ)ねえで暮して御座るだ」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)