“渇望:かつぼう” の例文
“渇望:かつぼう”を含む作品の著者(上位)作品数
吉川英治6
太宰治2
村井弦斎1
河口慧海1
海野十三1
“渇望:かつぼう”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 地理・地誌・紀行 > アジア25.0%
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集4.8%
文学 > ドイツ文学 > 小説 物語2.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
漂流へうりう以來いらいおほい渇望かつぼうしてつた葉卷煙葉はまきたばこ充分じゆうぶん
と、張飛は、自身の剣をすぐ解き捨て、渇望かつぼうの名剣を身にいていかにもうれしそうであった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
始終しじゅうくるしい恐怖おそれおそわれていますが、或時あるとき生活せいかつ渇望かつぼうこころやされるです
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
なおその喰っただけが食物を渇望かつぼうする動機になったものかぐうぐう腹が鳴って仕方がない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
彼が随喜ずいきしたものは、彼が産も家系もない庶民の一人だけに、かえって正直に理解される現状の世の中の悪さと、将来に渇望かつぼうされるものにあった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けいら、渇望かつぼうの水、飽くほど飲むべし。これやこれ、末期まつごの水ぞ)
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お取り上げになる日を、わたくしたち、どれほど渇望かつぼうしているか知れませぬ」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしてかれのたましいは、この神の輪舞りんぶに加わりたいと渇望かつぼうした。
の上は、速かに解除警報の御許可を、お与え下さい。市民は、軍部の、正しいアナウンスを、渇望かつぼうして居ります。一刻おくれると、市民の混乱は拡大いたします」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
だから古来の名将は、かならずその渇望かつぼうをむなしくしない。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さっきから信長の眼はそれを明らかに渇望かつぼうしている。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あさましいまでに、私は、熟睡を渇望かつぼうする。
春の盗賊 (新字新仮名) / 太宰治(著)
国辱をそそぎたりとて、大いに外交政略に関する而已のみならず、いつは以てうち政府せいふを改良するの好手段たり、一挙両得の策なり、いよいよすみやかにこの挙あらん事を渇望かつぼう
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
私は今までかつて感知したことのなかったまぼろしの社会というものに対して渇望かつぼうしていたので、実生活の間にそれをあさると同時に、わたしの幽霊の伴侶つれに長いあいだ逢えないでいるということに、漠然とした不幸を感じた。
私にはその時突然、東京の荻窪おぎくぼあたりのヤキトリ屋台が、胸の焼きげるほど懐しく思い出され、なんにも要らない、あんな屋台で一串二銭のヤキトリと一杯十銭のウィスケというものを前にして思うさま、世の俗物どもを大声で罵倒ばとうしたいと渇望かつぼうした。
やんぬる哉 (新字新仮名) / 太宰治(著)
大原君が洋行から帰って来て天下に家庭教育の改良を呼号こごうする時分はまた大食一点張いってんばりの大原せいでないぜ。世間は必ず家庭の救世主を以て大原君を崇拝するだろう。今までは政治界で崇拝される英雄もあり、実業界で崇拝される金満家もあるけれども人の家庭で崇拝される偉人がない。しかるに人の家庭は今最も救世主を渇望かつぼうしておる。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)