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河水
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かはみづ
ふりがな文庫
“
河水
(
かはみづ
)” の例文
人
(
ひと
)
と
人
(
ひと
)
との
間
(
あひだ
)
に
少
(
すこ
)
しでも
隙間
(
すきま
)
が
出来
(
でき
)
ると
見
(
み
)
ると
歩
(
ある
)
いてゐるものがすぐ
其跡
(
そのあと
)
に
割込
(
わりこ
)
んで
河水
(
かはみづ
)
の
流
(
なが
)
れと、それに
映
(
うつ
)
る
灯影
(
ほかげ
)
を
眺
(
なが
)
めるのである。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
と言ひ言ひ河の中へそれを投げ込むと、急に風が収まつて、空も
河水
(
かはみづ
)
も鏡のやうに静かになつた。栄老はお蔭で無事に向う岸に渡る事が出来た。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
蛇
(
くちなは
)
の
料理
(
れうり
)
鹽梅
(
あんばい
)
を
潛
(
ひそ
)
かに
見
(
み
)
たる
人
(
ひと
)
の
語
(
かた
)
りけるは、(
應
(
おう
)
)が
常住
(
じやうぢう
)
の
居所
(
ゐどころ
)
なる、
屋根
(
やね
)
なき
褥
(
しとね
)
なき
郷
(
がう
)
屋敷田畝
(
やしきたんぼ
)
の
眞中
(
まんなか
)
に、
銅
(
あかゞね
)
にて
鑄
(
い
)
たる
鼎
(
かなへ
)
(に
類
(
るゐ
)
す)を
裾
(
す
)
ゑ、
先
(
ま
)
づ
河水
(
かはみづ
)
を
汲
(
く
)
み
入
(
い
)
るゝこと
八分目
(
はちぶんめ
)
餘
(
よ
)
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
深くも吸へる
河水
(
かはみづ
)
の柔かきかな
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
長吉
(
ちやうきち
)
はどん/\流れて
行
(
ゆ
)
く
河水
(
かはみづ
)
をば
何
(
なに
)
がなしに悲しいものだと思つた。
川向
(
かはむかう
)
の
堤
(
つゝみ
)
の上には一ツ二ツ
灯
(
ひ
)
がつき出した。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
米国の都市には汽車を渡す大仕掛けの
渡船
(
わたしぶね
)
があるけれど、
竹屋
(
たけや
)
の
渡
(
わた
)
しの如く、
河水
(
かはみづ
)
に
洗出
(
あらひだ
)
された
木目
(
もくめ
)
の美しい
木造
(
きづく
)
りの船、
樫
(
かし
)
の
艪
(
ろ
)
、竹の
棹
(
さを
)
を以てする絵の如き
渡船
(
わたしぶね
)
はない。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
遠い
下町
(
したまち
)
に行つて芸者になつてしまふのが
少
(
すこ
)
しも悲しくないのかと
長吉
(
ちやうきち
)
は
云
(
い
)
ひたい事も胸一ぱいになつて口には出ない。お
糸
(
いと
)
は
河水
(
かはみづ
)
を
照
(
てら
)
す玉のやうな月の光にも
一向
(
いつかう
)
気のつかない
様子
(
やうす
)
で
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
河
常用漢字
小5
部首:⽔
8画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“河”で始まる語句
河岸
河
河童
河内
河豚
河原
河鹿
河馬
河獺
河面