“洗出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あらいだ40.0%
あらひだし40.0%
あらひだ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは北見と石狩の国境に近く、ふたつのけわしい山塊さんかいに囲まれた平原で、湿地や沼沢の多い、つぶて洗出あらいだされたひどい荒蕪地こうぶち取巻とりまかれていた。
殺生谷の鬼火 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
格子戸作かうしどづくりになつてましてズーツと洗出あらひだしたゝきやまづらの一けんもあらうといふ沓脱くつぬぎゑてあり、正面しやうめんところ銀錆ぎんさびふすまにチヨイと永湖先生えいこせんせい光峨先生くわうがせんせい合作がつさく薄墨附立書うすずみつけたてがきふので
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
米国の都市には汽車を渡す大仕掛けの渡船わたしぶねがあるけれど、竹屋たけやわたしの如く、河水かはみづ洗出あらひだされた木目もくめの美しい木造きづくりの船、かし、竹のさをを以てする絵の如き渡船わたしぶねはない。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)