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權能
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けんのう
ふりがな文庫
“
權能
(
けんのう
)” の例文
新字:
権能
仍且
(
やはり
)
氣に懸ツてならぬ。そして惱む。幾ら美術家でも、女の心まで裸體にして見る
權能
(
けんのう
)
がないから爲方が無い。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
人
(
ひと
)
のする
如
(
ごと
)
くに
鐘
(
かね
)
を
打
(
う
)
つた。しかも
打
(
う
)
ちながら、
自分
(
じぶん
)
は
人並
(
ひとなみ
)
に
此
(
この
)
鐘
(
かね
)
を
撞木
(
しゆもく
)
で
敲
(
たゝ
)
くべき
權能
(
けんのう
)
がないのを
知
(
し
)
つてゐた。それを
人並
(
ひとなみ
)
に
鳴
(
な
)
らして
見
(
み
)
る
猿
(
さる
)
の
如
(
ごと
)
き
己
(
おの
)
れを
深
(
ふか
)
く
嫌忌
(
けんき
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
各自
(
かくじ
)
の
心
(
こゝろ
)
におつぎを
何
(
ど
)
れ
程
(
ほど
)
深
(
ふか
)
く
思
(
おも
)
はうともそれは
各自
(
かくじ
)
が
有
(
いう
)
する
權能
(
けんのう
)
に
屬
(
ぞく
)
して
居
(
ゐ
)
る。
然
(
しか
)
しながらおつぎへ
加
(
くは
)
へようとする
其
(
その
)
手
(
て
)
を
極端
(
きよくたん
)
に
防遏
(
ばうあつ
)
しようとすることも
勘次
(
かんじ
)
が
有
(
いう
)
する
權能
(
けんのう
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
相互
(
さうご
)
に
其
(
そ
)
の
權能
(
けんのう
)
を
越
(
こ
)
えて
他
(
た
)
の
領域
(
りやうゐき
)
を
冒
(
をか
)
す
時
(
とき
)
其處
(
そこ
)
には
必
(
かなら
)
ず
葛藤
(
かつとう
)
が
伴
(
ともな
)
はれる
筈
(
はず
)
でなければ
成
(
な
)
らぬ。
若者
(
わかもの
)
は
相
(
あひ
)
聚
(
あつ
)
まれば
皆
(
みな
)
不平
(
ふへい
)
の
情
(
じやう
)
を
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
うて、
勝手
(
かつて
)
に
勘次
(
かんじ
)
を
邪魔
(
じやま
)
なこそつぱい
者
(
もの
)
にして
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
おつぎは
嘗
(
かつ
)
て
青年
(
せいねん
)
との
間
(
あひだ
)
に一
語
(
ご
)
を
交
(
まじ
)
へることさへ
其
(
その
)
權能
(
けんのう
)
を
抑
(
おさ
)
へられて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
權
部首:⽊
21画
能
常用漢字
小5
部首:⾁
10画
“權”で始まる語句
權威
權
權利
權柄
權幕
權化
權衡
權現臺
權力
權現堂