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枯
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が
ふりがな文庫
“
枯
(
が
)” の例文
纔
(
わづか
)
に六畳と二畳とに過ぎない部屋は三面の鏡、二脚の椅子、芝居の衣裳、
鬘
(
かつら
)
、小道具、
其
(
それ
)
から青
枯
(
が
)
れた
沢山
(
たくさん
)
の
花環
(
はなわ
)
とで
埋
(
うづ
)
まつて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
僕は彼の言葉の通り、
弘法麦
(
こうぼうむぎ
)
の
枯
(
か
)
れ
枯
(
が
)
れになった砂の中へ片手を差しこんで見た。するとそこには太陽の熱がまだかすかに残っていた。
彼
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
たゞ
四角
(
よつかど
)
なる
辻
(
つじ
)
の
夜警
(
やけい
)
のあたりに、ちら/\と
燈
(
ひ
)
の
見
(
み
)
えるのも、うら
枯
(
が
)
れつゝも
散殘
(
ちりのこ
)
つた
百日紅
(
ひやくじつこう
)
の
四五輪
(
しごりん
)
に、
可恐
(
おそろし
)
い
夕立雲
(
ゆふだちくも
)
の
崩
(
くづ
)
れかゝつた
状
(
さま
)
である。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それでその後この研究室の研究はいつの間にか立ち
枯
(
が
)
れの姿になってしまった。ノーベル賞受賞者のリチャードソンもこの一系の研究ではついに大した
収穫
(
しゅうかく
)
には到達しなかった。
実験室の記憶
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
うら
枯
(
が
)
れた茂みへ
潜
(
もぐ
)
り込む。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
下枝
(
しづえ
)
は 人取り
枯
(
が
)
らし
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
窓の中には尼が一人、破れた
筵
(
むしろ
)
をまとひながら、病人らしい女を介抱してゐた。女は夕ぐれの薄明りにも、無気味な程
痩
(
や
)
せ
枯
(
が
)
れてゐるらしかつた。
六の宮の姫君
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
途次
(
みちすがら
)
、
彼
(
か
)
の
世
(
よ
)
に
聞
(
きこ
)
えた
鬼門關
(
きもんくわん
)
を
過
(
す
)
ぎようとして、
不案内
(
ふあんない
)
の
道
(
みち
)
に
踏迷
(
ふみまよ
)
つて、
漸
(
やつ
)
と
辿着
(
たどりつ
)
いたのが
此
(
こ
)
の
古廟
(
こべう
)
で、べろんと
額
(
ひたひ
)
の
禿
(
は
)
げた
大王
(
だいわう
)
が、
正面
(
しやうめん
)
に
口
(
くち
)
を
赫
(
くわつ
)
と
開
(
あ
)
けてござる、うら
枯
(
が
)
れ
野
(
の
)
に
唯
(
たゞ
)
一
(
ひと
)
つ
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
故人の大理石像の前に「シエキスピアの家より」としてユウゴオの今年の誕生日に英国から贈つて来た
花環
(
はなわ
)
が青
枯
(
が
)
れた
儘
(
まゝ
)
捧げられて居た。文豪の旧宅が
互
(
たがひ
)
に贈答をする習慣も奥ゆかしい。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
上枝
(
ほつえ
)
は 鳥居
枯
(
が
)
らし
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
枯
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“枯”を含む語句
皺枯
枯草
枯木
枯葉
末枯
枯野
咳枯
枯山
木枯
冬枯
乾枯
枯死
皺枯声
立枯
藪枯
尾羽打枯
末枯野
枯枝
霜枯
枯渇
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