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戀路
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こひぢ
ふりがな文庫
“
戀路
(
こひぢ
)” の例文
新字:
恋路
正太
(
しようた
)
は
筆
(
ふで
)
やの
店
(
みせ
)
へ
腰
(
こし
)
をかけて、
待
(
ま
)
つ
間
(
ま
)
のつれ/″\に
忍
(
しの
)
ぶ
戀路
(
こひぢ
)
を
小聲
(
こゞゑ
)
にうたへば、あれ
由斷
(
ゆだん
)
がならぬと
内儀
(
かみ
)
さまに
笑
(
わら
)
はれて、
何
(
なに
)
がなしに
耳
(
みゝ
)
の
根
(
ね
)
あかく
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
戀人
(
こひゞと
)
は
其
(
その
)
麗
(
うるは
)
しい
身
(
み
)
の
光明
(
ひかり
)
で、
戀路
(
こひぢ
)
の
闇
(
やみ
)
をも
照
(
て
)
らすといふ。
若
(
も
)
し
又
(
また
)
戀
(
こひ
)
が
盲
(
めくら
)
ならば、
夜
(
よる
)
こそ
戀
(
こひ
)
には一
段
(
だん
)
と
似合
(
にあ
)
ふ
筈
(
はず
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
そも人、何を望み何を
目的
(
めあて
)
に渡りぐるしき
戀路
(
こひぢ
)
を辿るぞ。我も自ら知らず、只〻朧げながら夢と
現
(
うつゝ
)
の境を歩む身に、ましてや何れを戀の始終と思ひ分たんや。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
吹く者と知なば
戀路
(
こひぢ
)
は
覺
(
さめ
)
ん
息子
(
せがれ
)
は
吾儕
(
わし
)
が
能樣
(
よきやう
)
に言ゆゑ
和郎
(
そなた
)
は音羽町へ早く
行
(
ゆき
)
ねとせり立られ忠兵衞今は理の
當然
(
たうぜん
)
に
迫
(
せま
)
られたれば一句も出ず
力
(
ちから
)
投首
(
なげくび
)
腕組
(
うでぐみ
)
して進まぬ足を進めつゝ音羽を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
野路
(
のぢ
)
は
戀路
(
こひぢ
)
にあらねども
草わかば
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
▼ もっと見る
胸に燃ゆる情の
焔
(
ほのほ
)
は、他を燒かざれば其身を
焚
(
や
)
かん、まゝならぬ
戀路
(
こひぢ
)
に世を
喞
(
かこ
)
ちて、秋ならぬ風に散りゆく露の
命葉
(
いのちば
)
、或は
墨染
(
すみぞめ
)
の
衣
(
ころも
)
に
有漏
(
うろ
)
の身を
裹
(
つゝ
)
む、さては
淵川
(
ふちかは
)
に身を棄つる
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
ば言ひ出してひよな
騷
(
さわ
)
ぎに成たりと酒も
何處
(
どこ
)
へか
醒
(
さめ
)
て
行
(
ゆき
)
色
(
いろ
)
も
戀路
(
こひぢ
)
も
消果
(
きえはて
)
てこはそも如何にと
惘
(
あき
)
れ果十方に暮て居たりしが忠兵衞は
迯
(
にげ
)
もされねば
是
(
これ
)
待
(
まち
)
給へお光殿御番所へ
駈込
(
かけこん
)
でも
外事
(
ほかこと
)
成ぬ大事の一
條
(
でう
)
人の命に關る事先々
篤
(
とく
)
と
勘考
(
かんがへ
)
てと
言紛
(
いひまぎ
)
らすを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
思へば我しらで
戀路
(
こひぢ
)
の闇に迷ひし瀧口こそ哀れなれ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
戀
部首:⼼
23画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“戀”で始まる語句
戀
戀人
戀慕
戀歌
戀々
戀愛
戀文
戀女
戀敵
戀死