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愛敬
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あいきやう
ふりがな文庫
“
愛敬
(
あいきやう
)” の例文
森鴎外が、『遺言には随分面白いのがあるもので、現に子規の自筆の墓誌
抔
(
など
)
も
愛敬
(
あいきやう
)
が有つて好い。樗牛の清見潟は崇高だらうが、我々なんぞとは、趣味が違ふ』
結核症
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
持ち出で傳吉が前に差し置き
嘸
(
さぞ
)
やお
空腹
(
ひもじう
)
候はん私し一人にて
煮炊
(
にたき
)
致し候ゆゑ
急
(
いそ
)
ぐとすれども
時移
(
ときうつ
)
りお待ち兼て在りしならん
緩々
(
ゆる/\
)
上
(
あが
)
りてお
休
(
やす
)
みなされませと言ふものごしに
愛敬
(
あいきやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
けふ
此頃
(
このごろ
)
の
酉
(
とり
)
の
市
(
まち
)
に
参
(
まゐ
)
りて、エンギを
申候
(
まうじそろ
)
ものにこの
意義
(
いぎ
)
ありや、この
愛敬
(
あいきやう
)
ありや。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
さりとは
愛敬
(
あいきやう
)
の
無
(
な
)
き
人
(
ひと
)
と
惘
(
あき
)
れし
事
(
こと
)
も
有
(
あり
)
しが、
度
(
たび
)
かさなりての
末
(
すゑ
)
には
自
(
おのづか
)
ら
故意
(
わざと
)
の
意地惡
(
いぢわる
)
のやうに
思
(
おも
)
はれて、
人
(
ひと
)
には
左
(
さ
)
もなきに
我
(
わ
)
れにばかり
愁
(
つ
)
らき
處爲
(
しうち
)
をみせ、
物
(
もの
)
を
問
(
と
)
へば
碌
(
ろく
)
な
返事
(
へんじ
)
した
事
(
こと
)
なく
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
わたしなども、大姐御と書かれることもあるが、
愛敬
(
あいきやう
)
なのはわかつてゐる。
凡愚姐御考
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
欺
(
あざむ
)
くと藤重は吾助に思はれ物をも多く
貰
(
もら
)
ひ花見
遊山
(
ゆさん
)
などに
連
(
つれ
)
らるゝを甚だ心
能
(
よく
)
は思はねども
商賣柄
(
しやうばいがら
)
なれば
愛敬
(
あいきやう
)
を失ひては成ずと
表面
(
うはべ
)
には
嬉
(
うれ
)
しき
體
(
てい
)
をなして同道せしが其折々
無理
(
むり
)
なる
戀
(
こひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
送りけるが娘お幸は
今年
(
ことし
)
十七歳となり
尋常
(
なみ/\
)
の者さへ山茶も
出端
(
でばな
)
の年頃なるに
況
(
まして
)
や
生質
(
うまれつき
)
色白
(
いろしろ
)
にして
眼鼻
(
めはな
)
だち
好
(
よく
)
愛敬
(
あいきやう
)
ある
女子
(
をなご
)
なれば
兩親
(
りやうしん
)
は手の
中
(
うち
)
の
玉
(
たま
)
の如くに
愛
(
いつく
)
しみ
手跡
(
しゆせき
)
縫針
(
ぬひばり
)
は勿論淨瑠璃三味線も心安き方へ頼み
習
(
ならは
)
せ樂み
暮
(
くら
)
して居ける處に
一日
(
あるひ
)
長八は淺草觀音へ參詣なし夫より上野の大師へ參らんと
車坂
(
くるまざか
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“愛敬”の意味
《名詞(1)》
愛 敬 (あいきょう, あいぎょう 別表記:愛嬌)
表情などにかわいげがあること。
人のかわいらしさ。
人をひきこむときに意図的に発する感情。
(接頭辞「御」を付けて)商店や座などで、興を添えるもの。サービス。
(出典:Wiktionary)
愛
常用漢字
小4
部首:⼼
13画
敬
常用漢字
小6
部首:⽁
12画
“愛敬”で始まる語句
愛敬者
愛敬笑
愛敬毛
愛敬詞
愛敬靨