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心遣
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こゝろづか
ふりがな文庫
“
心遣
(
こゝろづか
)” の例文
この図書係といふ役は、手当が余計に貰へる関係から野田が
独
(
ひと
)
りぎめに添へて置いたものだつた。果して和作はその野田の
心遣
(
こゝろづか
)
ひを心から喜んだ。
朧夜
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
血
(
ち
)
の
氣
(
け
)
の
少
(
すく
)
ないのか、とやかくと、
心遣
(
こゝろづか
)
ひに
胸
(
むね
)
を
騷
(
さわ
)
がせ、
寒
(
さむ
)
さに
骨
(
ほね
)
を
冷
(
ひや
)
したれば、
忘
(
わす
)
れて
居
(
ゐ
)
た
持病
(
ぢびやう
)
がこゝで、
生憎
(
あいにく
)
此時
(
このとき
)
。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
所持
(
しよぢ
)
致し居り候へば
何時
(
いつ
)
の道中にても登り
下
(
くだ
)
りが
心遣
(
こゝろづか
)
ひでなりません道中は金子の十兩から持つて居ると
惡
(
わる
)
ものが目を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
女「
何
(
ど
)
う致しまして、そんなお
心遣
(
こゝろづか
)
いには及びません、左様なら旦那様、追ってまた
私
(
わたくし
)
からお礼をいたします」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私及び主人に對する、彼女の謝恩の
心遣
(
こゝろづか
)
ひによつて、彼女は以來長い間に嘗て私が私の力の及ぶ限り彼女に與へたどんな小さな親切をも立派に返したのである。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
ほんにお
前
(
まへ
)
の
心遣
(
こゝろづか
)
ひが
思
(
おも
)
はれると
嬉
(
うれ
)
しき
中
(
なか
)
にも
思
(
おも
)
ふまゝの
通路
(
つうろ
)
が
叶
(
かな
)
はねば、
愚痴
(
ぐち
)
の一トつかみ
賤
(
いや
)
しき
身分
(
みぶん
)
を
情
(
なさけ
)
なげに
言
(
い
)
はれて、
本當
(
ほんたう
)
に
私
(
わたし
)
は
親不孝
(
おやふかう
)
だと
思
(
おも
)
ひまする
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此通
(
このとほり
)
の
獻立
(
こんだて
)
二人前
(
ににんまへ
)
、
明日
(
みやうにち
)
の
晝食
(
ちうじき
)
に
拵
(
こしら
)
ふるやう、
料理番
(
れうりばん
)
に
申置
(
まをしお
)
くべし、
何
(
なに
)
かと
心遣
(
こゝろづか
)
ひいたさせたり、
休息
(
きうそく
)
せよ
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見て
悼
(
いたま
)
しく思ひ或日我が
眠
(
ねむ
)
り居る時此座敷へ來りお花に對ひ
縱令
(
たとへ
)
貯
(
たくは
)
への路金は盡たり共然樣な事に少しも
心遣
(
こゝろづか
)
ひなく病氣
全快
(
ぜんくわい
)
ある迄
看病
(
かんびやう
)
して
緩
(
ゆる
)
りと
滯留
(
たいりう
)
致すべしと情ある言葉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
だが、ジエィンの小さい指に握られてゐると思へば嬉しい。私は召使共の
煩
(
うるさ
)
い世話よりもまつたくの孤獨がいゝと思つてゐた。しかし、ジエィンの
優
(
やさ
)
しい
心遣
(
こゝろづか
)
ひは絶えざる喜びだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
彼等の
素朴
(
そぼく
)
な心盡しを受け、また、それに心を籠めて報いることが——彼等の心持を細かく察して——私には一つの樂しみであつたが、恐らくさうした
心遣
(
こゝろづか
)
ひには、彼等は常に慣れてはゐなかつたし
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
對面せぬも無禮なり
逢
(
あひ
)
申べし大隅
心遣
(
こゝろづか
)
ひ無用なり假令何事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
遣
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“心”で始まる語句
心
心配
心地
心持
心算
心細
心得
心底
心臓
心許