トップ
>
当然
>
あたりめえ
ふりがな文庫
“
当然
(
あたりめえ
)” の例文
旧字:
當然
家
(
うち
)
の事を
家
(
うち
)
の奉公人がするのは
当然
(
あたりめえ
)
でがんすから、どうか二十両という金を
請取
(
うけと
)
る訳はがんしねえから貰われやしねえ、駄目でござりやす
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今日はもうお
菜
(
かず
)
が出来たから要らないよサ。
合点
(
がってん
)
なるめえじゃねえか。
私
(
わっし
)
が商う魚だって、品に因っちゃ
好嫌
(
すききれ
)
えは
当然
(
あたりめえ
)
だ。ものを見てよ、その上で欲しくなきゃ止すが可い。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これで
解
(
わか
)
った、これで解った! 幾度勝負を争っても、一度も勝ったためしがねえ、おかしいおかしいと思ったが、こんな仕掛けのある以上、負けつづけるのは
当然
(
あたりめえ
)
だ! ……飛んでもねえ奴等だ
前記天満焼
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
幾らカクラてえお
強請
(
ねだり
)
申すのでげすから貰う方で限りはねえ、幾ら多くっても
宜
(
い
)
いが、お賤さんの方は
沢山
(
たんと
)
遣りたくねえというのが
当然
(
あたりめえ
)
の話だが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
(
なん
)
でえ
篦棒
(
べらぼう
)
め、己が
柔和
(
おとな
)
しくして居るのだから文句なしに出すが
当然
(
あたりめえ
)
だ、
手前等
(
てめえら
)
が此の村に居ると村が
穢
(
けが
)
れらア、手前等を
此処
(
こけ
)
え置くもんか篦棒め
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
その証拠にゃア十年
前
(
めえ
)
私
(
わっち
)
に何と云いなすった、親方忘れやしないだろう、箱というものは木を寄せて
拵
(
こせ
)
えるものだから、
暴
(
あら
)
くすりア毀れるのが
当然
(
あたりめえ
)
だ
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
飲んだ事はあるめえ、料理茶屋で飲ませるのは
当然
(
あたりめえ
)
の話だが、茶の間で飲ませろのは別段の馳走じゃ、へえ有難い事でござえますと、斯う礼を云ったような
理由
(
わけ
)
で
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
林「いえ、旦那様が
目
(
み
)
え懸けて下せえますから、お互に思えば思わろゝで、そりゃア
尊公
(
あんた
)
当然
(
あたりめえ
)
の
事
(
こっ
)
て」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
市「分らねえ事はねえ、
其方
(
そっち
)
に悪い
廉
(
かど
)
が有るから参ったゞ、人を殺して物を
奪
(
と
)
る奴ア
盗賊
(
どろぼう
)
に
違
(
ちが
)
えねえから、警察署へしょぴいて
往
(
い
)
くのに何も不思議はねえ、
当然
(
あたりめえ
)
の話しだ」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
まア
斯
(
こ
)
ういう訳で取附く事が出来ねえから、
鍋焼饂飩
(
なべやきうどん
)
と化けてると、川口町に春見
氏
(
うじ
)
とあって
河岸蔵
(
かしぐら
)
は
皆
(
みん
)
な君のだとねえ、あのくれいになったら千円ぐらいはくれても
当然
(
あたりめえ
)
だ
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
二人並べて置いて斬れ……
何
(
な
)
にイ
当然
(
あたりめえ
)
よ、密通すれば
何
(
ど
)
れだけと処分は極って居るんだ、
仮令
(
たとえ
)
間男をしても亭主が無闇に斬るような世の中じゃア
無
(
ね
)
えや、さア何処へでも勝手に持出せ
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
多「何が
異
(
かわ
)
ってる、
己
(
おら
)
ア方で異ってるじゃねえ、
汝
(
われ
)
え方の根性が異ってるもんだアから、
当然
(
あたりめえ
)
の正直なことを云っても
汝
(
われ
)
がには違っているように聞えるのだ、
己
(
おら
)
ア
真直
(
まっすぐ
)
の事を云うだよ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
当然
(
あたりめえ
)
の事だ、娘ッ子
私
(
わし
)
ア田舎者ですが、此の火事に焼け出され、
彼方此方
(
あっちこっち
)
迯𢌞
(
にげまわ
)
って、包を
背負
(
しょっ
)
たまゝ泊る所もねえので、此処らをうろ/\して居る所だが、
貴女
(
あんた
)
の死のうとするのを見掛け
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
坊
(
ぼつ
)
ちやんがアノ
何
(
ど
)
うも
長
(
なが
)
いダレ
幕
(
まく
)
の
間
(
あひだ
)
ちやんとお
膝
(
ひざ
)
へ手を
載
(
の
)
せて見て
居
(
ゐ
)
らつしやるのは
流石
(
さすが
)
は
何
(
ど
)
うもお
違
(
ちが
)
ひなさるツてえましたら
親方
(
おやかた
)
がさう
云
(
い
)
ひましたよ、
夫
(
それ
)
ア
当然
(
あたりめえ
)
よお
前
(
まへ
)
のやうな
痴漢
(
ばか
)
とは
違
(
ちが
)
ふ
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“当然”の意味
《名詞・形容動詞》
当 然(とうぜん)
そうであるべきこと。誰が考えても、もっともであること。
《形容動詞》
あたりまえに。
(出典:Wiktionary)
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“当”で始まる語句
当
当惑
当時
当前
当座
当家
当身
当麻
当嵌
当初