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干渉
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かんせふ
ふりがな文庫
“
干渉
(
かんせふ
)” の例文
相手は武家で、昔は身分のあつた者かは知りませんが、町方役人もさうまでは
干渉
(
かんせふ
)
される理由がなかつたのです。
銭形平次捕物控:193 色若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『
若
(
わか
)
い
時
(
とき
)
は二
度
(
ど
)
はない』と
稱
(
しよう
)
してあらゆる
肉慾
(
にくよく
)
を
恣
(
ほしい
)
まゝにせんとする
青年男女
(
せいねんだんぢよ
)
の
自由
(
じいう
)
に
干渉
(
かんせふ
)
し
得
(
う
)
るぞ。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
他
(
はた
)
から
余
(
あま
)
り
厳
(
きび
)
しく
干渉
(
かんせふ
)
するよりは
却
(
かへ
)
つて気まかせにして置く
方
(
はう
)
が薬になりはしまいかと論じた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「
其麽
(
そんな
)
こと
云
(
ゆ
)
はねえつたつて
打棄
(
うつちや
)
るもなあんめえな」おつぎは
干渉
(
かんせふ
)
に
過
(
す
)
ぎた
勘次
(
かんじ
)
の
注意
(
ちうい
)
が
厭
(
いや
)
だと
思
(
おも
)
ふよりも、
偶
(
たま/\
)
逢
(
あ
)
つた
卯平
(
うへい
)
の
側
(
そば
)
でいはれるのが
極
(
きま
)
りが
惡
(
わる
)
いので
喉
(
のど
)
の
底
(
そこ
)
で
呟
(
つぶや
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼の父も今となつては彼に
干渉
(
かんせふ
)
を加へなかつた。彼は或女と結婚し、小さい家に住むやうになつた。彼の家は実際小さかつた。が、彼は不満どころか、可なり幸福に感じてゐた。
或社会主義者
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
法
(
はふ
)
はいまだ
一個人
(
いつこじん
)
の
食物
(
しよくもつ
)
に
干渉
(
かんせふ
)
せざる
以上
(
いじやう
)
は、
警吏
(
けいり
)
も
施
(
ほどこ
)
すべき
手段
(
しゆだん
)
なきを
如何
(
いかん
)
せむ。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大洞
(
おおほら
)
別荘の
椿事
(
ちんじ
)
以来、梅子は父剛造の為めに外出を厳禁せられて、
殆
(
ほとん
)
ど書斎に監禁の
様
(
さま
)
なり、継母の
干渉
(
かんせふ
)
劇
(
はげ
)
しければ、老婆も今は心のまゝに出入すること
能
(
あた
)
はず、
妹
(
いもと
)
芳子が時々来りては
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
若
(
も
)
し、
諸君
(
しよくん
)
にして
中江兆民
(
なかえてうみん
)
先生
(
せんせい
)
と
同
(
どう
)
一
種
(
しゆ
)
であつて、十八
里
(
り
)
零圍氣
(
れいゐき
)
を
振舞
(
ふりま
)
はして
滿足
(
まんぞく
)
して
居
(
ゐ
)
るならば、
諸君
(
しよくん
)
は
何
(
なん
)
の
權威
(
けんゐ
)
あつて、『
春
(
はる
)
短
(
みじか
)
し
何
(
なに
)
に
不滅
(
ふめつ
)
の
命
(
いのち
)
ぞと』
云々
(
うん/\
)
と
歌
(
うた
)
ふ
人
(
ひと
)
の
自由
(
じいう
)
に
干渉
(
かんせふ
)
し
得
(
う
)
るぞ。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
渉
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
“干渉”で始まる語句
干渉縞